前方後円墳

三人三色の前方後円墳のレビュー・感想・評価

三人三色(2004年製作の映画)
1.0
「インフルエンザ」
表情のない監視カメラはひとつの犯罪をただ捕らえている。
リアリティの有無よりも、その乾燥した時間の流れに痛みや血の赤さがノイズとして処理されてしまうようだ。

「夜迷宮」
悲壮感も温かみも日常臭さにかき消されてしまっている。
愛のまなざしも夢の世界。すべてが模糊とした映像。

「鏡心」
大切なものを失うということの苦悩よりも、何もかもをリセットしてみたいという広原への願望。それが逃避なのか死なのかはそれぞれの話。