始まってしばらくは物語の時間軸が定まらなくて少し混乱した。
集まった5人の前科者がカイザーソゼの部下であるコバヤシから指示されたミッションをこなすことになるけど、たまたま寄せ集められた集団なのに寄せ集め感はあまりなく、わりかししっかりとしたチームワークを発揮していた。
物語にそつはなく、しっかりとした作りになっている。でもその割に登場するキャラクター造形が甘く、それほど魅力的な個性は与えられていない。
唯一、カイザーソゼの得体の知れなさだけが物語の求心力となっていて、ラストの10分で彼の正体が明かされる展開でなるほどそうきたか、という驚きが用意されている。
もう一度見直してみたい、という気持ちにはなったが、中盤までの展開に目新しさというか独自性が見られなかったところが少し残念。
