山田にーち

フィフス・エレメントの山田にーちのレビュー・感想・評価

フィフス・エレメント(1997年製作の映画)
5.0
学生時代に映画館に観に行き、あまりの面白さに合計3回連続で映画館に観に行ってしまい、さらにビデオも買って、小説も買うほど好きだったフィフスエレメントを数年ぶりに観ました。

ぜんぜん色あせて無くておもしろい!
車が空を飛び交う未来の街並みの光景は、いま観てもすごいです。

学生の頃に観たときは、いつか未来はこうやって空を車が飛び交い、シャネルの化粧眼鏡を顔に当てるだけでメイクができ、電子レンジに放り込めばチキンが一瞬でできあがる、そんな時代がくるのかなーと妄想していたのを思い出しました。
いまだにそんな時代は来てないけども…でもゴミを掃除してくれるルンバはいるかな…。

子供の頃にこの映画が好きだったのは、とにかくシンプルで分かりやすかったからなのかなーと思いました。
敵は絶対的な悪。というだけで、詳しい考察や難しいやり取りが出てくるわけじゃなく、ただただシンプルにサクサクと進んでいくので、すごく分かりやすく気楽に観られます。
そして、どんなシーンにもコミカルな演出が入るので、笑いながら観られるのもいいですね。

主要な登場人物の個性がすごいのは言うまでもなく、ちょっと出のキャラクターにもしっかりと個性や、面白い部分が垣間見えるのが、本当に素晴らしい。

大人になってから今作を観て改めて思ったのは、ミラ・ジョヴォヴィッチの無垢な演技が素晴らしいところ。
そりゃあコーベンも一瞬で心惹かれて助けてしまうのは分かるし、フィフスエレメントという完璧な存在でありながらもその実弱い、そんなキャラクターを演じきれる彼女のすごさを改めて感じました。

リュック・ベッソン監督の作品らしく、やっぱり使われている音楽がどれも素晴らしいです。
ラストシーンで流れ始める曲を聴きながらエンドロールに移るんですが、当時映画館で「ほあああああ…ほんとうに最高に良すぎる映画だった…」と満足感に浸りながら、若干放心しつつスクリーンを眺めていたのを思い出しました。

ひさしぶりに観て、すごく元気が出たので、この作品はまた定期的に観よう。
リールーダラス ムーキーパス!