山田にーち

CUBE 一度入ったら、最後の山田にーちのレビュー・感想・評価

CUBE 一度入ったら、最後(2021年製作の映画)
1.5
CUBEはオリジナル作品が大好き。
そんなCUBEの日本版ということで、以前から気になっていたものの なかなか観る機会がなく、いまになってやっと観たのですが…
いやー…ひどかった!

予算的な厳しさからなのか、どうしてもCUBE内部の「作りもの感」が目立つし、トラップも ちゃっちい…
それでも序盤はオリジナルとは違い、同じ日本人、日本語だからこそ、登場人物の考え方や、ざっとしたエピソード、空気感を読み取りやすいのでスッと入ってくる感じがして、「おお 良いかも…!」、と思ったりしてたんですが…

CUBEって閉鎖空間だからこそ、人柄とか考え方とか それぞれのキャラクターが大事なのに、本作は そこが微妙でした。
急に人が変わったの…?ってぐらいキャラ変したり、キャラがぶれたり、不必要に変な態度取ったりと、ふわふわしてるから それぞれの登場人物に感情移入がしづらくて、うーん…って感じでした。
閉鎖空間だからこそ追い詰められて、頭がおかしくなってきて…っていうふうに脳内で捉えて、なんとかという感じ…。

キャラに感情移入ができないから、死んだとしても、ふーん…っていう感じで、死亡シーンがスローモーションに入ったり、いかにもな過剰演出なせいで、余計に冷静になっちゃいました…。

主人公が計算得意キャラなのも、なんで…?と個人的に思ったりしましたが、百歩譲ってそれはいいとして、大事な計算ができる主人公を、一番手でハッチの先の部屋に行かすシーンがちょくちょく出てきて引っかかりました。
こういうときって役に立ってない人間を先に行かせない…?と思っちゃったり、ここらへんも雑で感情移入しにくかったです。

主人公の「過去の振り返りトラウマエピソード シーン」も無駄に長かったり、そういうのの長尺はCUBEに求めてないんだけどなー…と思いつつ、だらだら観てたら いつの間にか終わってました。
ラストシーンも蛇足すぎて、感動も何もなく、「ふーん…そうなんだー…」という感じ。

正直いま比べるにしても、CUBE 無印の方がおもしろいし観終わった後もワクワクできる作品だと思います。
残念…。