う〜ムゥ...何故に寅はいつも最後には恋に臆病になってしまうのだろうか?
と、思わせる感じの強い作品がシリーズの中には幾つかありますがその中の一つ。「俺がお前を幸せにしてやる」って、寅よ何故言わないっ!イライラ!!
(でも、このイライラがいいんですけどネ)
脇役の二人に泣かされました。
一人は寅の舎弟の登(秋野太作)。
寅に心酔しフーテンの道を歩んでいた彼は、盛岡の地で密かに家庭を持ち小さな女の子を育てているではないですか。
地道に生き始めた登に泣かされます。
もう一人がタコ社長(太宰久雄)。
花嫁姿の娘のあけみ(美保純)が殊勝にも親のタコに結婚の挨拶をする。
するとタコは、
「お前が幸せになってくれるなら、父ちゃん金なんかちっとも惜しくないよ」とシクシクと目頭を押さえる。
シリーズではタコには笑わされることが殆どですが、泣かされるのは初めてでした。
寅が熊(レオナルドじゃないですよ!)に襲われるという、いつになく派手なエンディングも用意されています。