だい

山のだいのネタバレレビュー・内容・結末

(1955年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

これはね、どう考えても兄も悪いやん?

「もうこんな貧しい生活は嫌だ!この村にこだわる必要ない!家を売る!」
→わかる

「飛行機に積んである金を回収しに行ってやる!」
→法的・道義的にどうかという問題はともかく、気持ちはわかる


それをね、
きちんと論理的に説得できないとか、
目の前に何らかの人参ぶら下げれないとか、

兄がしっかりせえ!!!!!!!

とは思うのよな。


いやもちろん、
弟もクズなんですよ?

「死んだ人だから金持っててもしゃーない」までは、
それ一応遺族のものやからな?というのはともかく言ってることはわかるけど、
「証拠隠滅のために、殺しちゃおうZE★」
はダメだ。それはクズだ。

とはいえな、
いくら弟がクズでも、
置いてくのはそれはあかんで。

最後のとこも共感全くできないのがなぁ。
死んだ人間の名誉も大事だけど、
それ以上に大事なのは「正直」であることなんじゃないのかねぇ。
そのへんの感覚が最後まで相容れなかったな。。


というか、
そりを引いて下山できるようなルートあるなら、
登るときもあんな登攀必要なかったのでは?
とかいろいろあるけども。

65年も前の映画で、
ハーケンの耐久にハラハラ、
バディの墜落にドキドキ、
雪橋の危うさにヒヤヒヤ、

雪山ものの醍醐味がこんなに贅沢に味わえるのは最強じゃん!

「男の叫び」もそうだったけど、
基本的に雪山もの好きなんだよなぁ。
雪山の危険性にめっちゃ実感持てるのが我ら道民だからな。


なんかねぇ、
兄弟ともに、共感できる部分とできない部分が半々にあって、
でもそんな諸々も全部吹き飛ばすくらいの自然の脅威。
だからサバイバルものは面白いんだよなぁ。
だい

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