このレビューはネタバレを含みます
これはね、どう考えても兄も悪いやん?
「もうこんな貧しい生活は嫌だ!この村にこだわる必要ない!家を売る!」
→わかる
「飛行機に積んである金を回収しに行ってやる!」
→法的・道義的にどうかという問題はともかく、気持ちはわかる
それをね、
きちんと論理的に説得できないとか、
目の前に何らかの人参ぶら下げれないとか、
兄がしっかりせえ!!!!!!!
とは思うのよな。
いやもちろん、
弟もクズなんですよ?
「死んだ人だから金持っててもしゃーない」までは、
それ一応遺族のものやからな?というのはともかく言ってることはわかるけど、
「証拠隠滅のために、殺しちゃおうZE★」
はダメだ。それはクズだ。
とはいえな、
いくら弟がクズでも、
置いてくのはそれはあかんで。
最後のとこも共感全くできないのがなぁ。
死んだ人間の名誉も大事だけど、
それ以上に大事なのは「正直」であることなんじゃないのかねぇ。
そのへんの感覚が最後まで相容れなかったな。。
というか、
そりを引いて下山できるようなルートあるなら、
登るときもあんな登攀必要なかったのでは?
とかいろいろあるけども。
65年も前の映画で、
ハーケンの耐久にハラハラ、
バディの墜落にドキドキ、
雪橋の危うさにヒヤヒヤ、
雪山ものの醍醐味がこんなに贅沢に味わえるのは最強じゃん!
「男の叫び」もそうだったけど、
基本的に雪山もの好きなんだよなぁ。
雪山の危険性にめっちゃ実感持てるのが我ら道民だからな。
なんかねぇ、
兄弟ともに、共感できる部分とできない部分が半々にあって、
でもそんな諸々も全部吹き飛ばすくらいの自然の脅威。
だからサバイバルものは面白いんだよなぁ。