鷺宮テラス

マトリックスの鷺宮テラスのネタバレレビュー・内容・結末

マトリックス(1999年製作の映画)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

The Matrix has you.....

この作品のすごいところは本作を観終わった後に我々の世界がThe Matrix 管理下ではないと、誰も証明できないことだと思う。

information technologyの観点からも納得の完成度で、【システムソフトウェア】は英数字の配列された"ソース"から出来ていて、"オブジェクト"例えば(エージェントスミス)=見た目(スーツを着て)+行動(反乱分子を消去する)という最小の目的(ウイルスバスターのようなもの、現在のAIは最小のオブジェクト単位でしか機能しない)を持たせ、これらを"モジュール"という単位で纏め、統合させたものを指すのだけど、これを"設計"する人(アーキテクト)が高給取りな世界で建築と同じ。

システムであるということは、"バグ"は一定の割合で存在しそれを改修し更新する(スマートフォンのアプリでもわかるように)アップデートが必要なのだ。

そしていつかWindows7→10やiOS11のように丸ごとごっそり刷新しないといけなくなる。→リロードと言う(この場合はファイル更新を指す)。

本作をご覧になった方は上記がなんとなく理解できるようになっちゃうというところもすごいなーって。

主人公ネオは言わば"ウィルス"や"バグ"のような存在であり我々の世界のいうテロリストのような行動を取る。

本作の序盤でネオの仮の姿であるアンダーソンが取り調べを受けた際、パスポートの有効期限が2001年9月11日(同時多発テロ)なのは"予言"だったのか、はたまた"指示"だったのか想像するのもたのしい。

主人公ネオは果たしてThe MatrixをiOS11から12へ移行するのか? というのがマトリックスリローデッドのお話。2作目が一番好き。

本作の登場人物ではマウスがお気に入り。
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