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メリダとおそろしの森の群青のレビュー・感想・評価

メリダとおそろしの森(2012年製作の映画)
2.3
ピクサーには珍しくおとぎ話のような話。

テーマもまさしくおとぎ話だがピクサー十八番の、いつもならある1枚も2枚も上手の脚本の奥深さがなったかなぁ。思いつくだけでもおばあさんの唐突さ加減とか読みやすい展開とかかなぁ。

しかしCGに関してはすごい。メリダのうっとおしそうな髪や、森の薄暗さ、バイキングの荒々しい砦の雰囲気が良かった。特に森の描写は最初っからすごい。うわぁCGってこれだけリアルに出来るんだと惚れ惚れ。今までの作品はいい意味でアニメ的なものばかりで今回のようなリアルさはあえて排除していたので余計にそう感じた。

タレント吹替はキャラと声質が合っていたり上手であれば特に気にしなくなってきたので大島優子はその点で聞けばあまり問題はない。もちろん上手さはもう少し欲しいけど^^;


さてタイトルはBRAVEで勇気だ。邦題と全く違う。まあなんというか邦題はまたやってしまったかーという感じ。たしかに女性のストーリーで勇気なんていう猛々しいタイトルであれば、変えたほうがいいと思わんでもないけれども。でもこれって母と娘の確執の話であり、それを勇気を持って乗り越える話だし、そもそも森はあんまり重要じゃないってことを考えるとちょっと微妙だ。魔女のババアが出たっきり退場なので日本の観客は悪い意味でなんだこの作品!ってなる可能性が高くなってる気がする。もったいない。やるのであればBRAVE メリダとおそろしの森とかサブタイトルとかで良かったんじゃね?

とかいろいろ思ってしまう惜しい作品でした。
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