志麻凛

ショーシャンクの空にの志麻凛のレビュー・感想・評価

ショーシャンクの空に(1994年製作の映画)
4.2
刑務所作品の金字塔。ショーシャンク刑務所に収監された囚人達によるドラマを写実的に描く。

ただ脱獄を目指す「大脱出」、コメディ満載「パディントン2」(一部)などの作品も勿論好きですが、こういった人間が表現されている作品がやはり好きなんだと気付かされました。

ワイルドスピードに似ているけれど、親近感を持つ仲間のことを『友人』と呼ぶ所が非常に良い。そこで深まる青春的なものが、1人1人に影響を与える発端となっていますから。

そんなレッド率いる友人に加入したアンディ。今までの話は知らないけれど、レッドの語りから、アンディが友人となってくれた事が大きな転換点だと言うことが分かります。真昼間からビールを飲めたり、図書室で娯楽を味わえたり。飛んでやって来たヒーローと言ってもいいのですが、もっと的確に言うのなら『今まで無関係だった血の繋がった家族』。これまで無自覚だったけれど、彼(アンディ)が居たからこその家族(友人)だと自覚する。そこでの彼が与えるスパイスが、温かさとして浸透していく。そして、そのスパイスが無かったら無かったらで、完全たる七味が成り立たない。このような関係が全貌として見れるのが、非常に興味深かったです!

これは人生の起伏ごとに見たくなる作品。今週に金ローでもやるみたいなので、そこでも鑑賞したいと思います。
志麻凛

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