でしょうかな

地獄の黙示録・特別完全版のでしょうかなのレビュー・感想・評価

地獄の黙示録・特別完全版(2001年製作の映画)
3.8
ベトナム戦争の真っ只中、これまで多くの秘密作戦に従事してきたウィラード大尉は、森の奥で現地民を従え自らの王国を築いたカーツ大佐の暗殺を命じられる。彼は4人の仲間と共に、ボートで川を上っていく。

凄いものを観た。凄いものを観たが、どうにも評価しづらい。「戦争の狂気」をテーマにした短編を繋ぎ合わせたような映画だ。
前半は、別ベクトルにイカれたキルゴア大佐、慰問で狂喜乱舞する兵士、指揮官も分からずただ戦闘を繰り返す兵士…カオスとしか言いようのない滅茶苦茶な戦場の姿が描かれるが、後半、カンボジアに入っていくと、闇鍋じみた混沌の世界から、ある種の幻惑的な煮詰まった世界へと移行していく。この変遷は好みが分かれそう。戦争という非人道的行為の中で引き裂かれる心を、個々の場面だけでなく作品全体で表現しているとも言えるかもしれないが、ハチャメチャが過ぎるのでは?というか金かけすぎでは?長すぎでは?観ごたえはあるものの。
でしょうかな

でしょうかな