でしょうかな

亜人のでしょうかなのレビュー・感想・評価

亜人(2017年製作の映画)
3.5
不死身の人間、亜人。事故死から生き返った永井圭は亜人として政府に捕われ非人道的な人体実験を繰り返し受ける。その研究所に乗り込んできた亜人、佐藤らによって永井は脱出するが、佐藤の凶悪な本性を見た永井は、佐藤との戦いを選ぶことになる。

同名漫画の実写化。原作がキャラといいストーリーといい非常に面白かったのでこれも見てみることに。
映画化時点でも9巻か10巻(フォージ安全ビル編終盤から最終ウェーブ編序盤辺り)は出ていたので、そこから2時間弱の映画にするとなるとやはり大幅に改変する必要があり、その改変ポイントが尽く微妙で、おそらく原作未読でも変に思いそうなのが残念。ラスボスの佐藤についても、年齢が大幅に若くなっているのは仕方ないとしても、声調がわざとらしすぎて気に障る。全体的にキャラの魅力も薄まっている。
一方、本作の大部分を占めるアクションパートは不死やIBM(映画では単に「幽霊」)を生かした大立ち回りでなかなか見応えがあり、この部分に関しては間違いなく良かった。研究所突入、厚労省襲撃からSATとの衝突、フォージ重工ビル侵入、どれも原作再現度は高めでガッツリ佐藤無双が見られる。
結論として、2時間弱の実写アクション邦画としては良作といってもいいのではないかと思った。まあ原作の方が遥かに諸々の出来は良いと思うけど。
でしょうかな

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