アルパチーノ、ここにあり。
盲目の演技がすごい。技術的にもすごいけど、キャラクターもしっかりしてて見応え十分。
普段はすごい下品なこと言ってるくせに、チャーリーと共にドナをナンパするときの振る舞いと会話は見事だった。
ドナもすごくかわいい。キラキラしてる。
しかし、フェラーリでの暴走ぶりには閉口。有り得ないし。警察の見逃しもどうかしてる。
道路の横断も同じで、自暴自棄になっても公道で果てようとするなよ、という気持ちが湧き上がる。
もし20年くらい前に観たら、あの場面も楽しめてしまったのかな?
結果として、最後のリーダーシップ演説があまりに素晴らしいために、大きな感動をもって見終えることができた。
退役しても、ひとかどの男性は輝ける機会を求めてやまない。
もしそれが、直売所で自分の作った野菜を誰かに誉められる程度の輝きであっても、それがあるとないとでは人生大違いなのだ。
うちの職場でもああいう演説をしてほしいなぁ、と強く感じながらエンディングを迎えてしまった。おしまい。