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はだしのゲンの一のレビュー・感想・評価

はだしのゲン(1983年製作の映画)
3.5
太平洋戦争終了時の広島を舞台に、一人の少年を通して戦争の悲惨さと原爆の非道さを描く

タイトルなどはよく目にしたり耳にしていたので存在は昔から知ってはいましたが、原作の漫画なども含めえ全くの未見

コミカルなやりとりなど、途中まで戦争の臭いをほとんど感じさせない平和な日常
しかし原爆投下によって起こる被爆描写を、トラウマになりそうなほどにグロテスクな表現で描き、アニメでしか表せない方法で原爆というものの残酷さを際立たせる
この辺りは『この世界の片隅に』と非常に近く、『火垂るの墓』なども含め影響を受けているのだろう

あまりにも悲惨な状況を描きながらも、こういった作品としては珍しく前向きな要素も多いけど、戦争の恐ろしさや愚かさを思い知るという意味でも、とても良く出来た反戦映画だった

〈 Rotten Tomatoes 🍅※75% 🍿86% 〉
〈 IMDb 8.0 / Metascore - / Letterboxd 3.8 〉

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