♪ 遊びはここで終わりにしようぜ
性的嗜好は他人に強制しなければ自由。
…なんて考える僕でも“ツラい”作品でした。
基本的に性は“生”に結び付いていますからね。
“死”を連想させる暴力的な表現と結びつくと胸糞悪くなるのです。若かりし頃にエロとグロがグチョグチョに混じった漫画を読んだ時も、かなり欝々とした気分になりましたが…それを思い出すほどに暗い気持ちになりました。
ただ、それが製作者の意図。
特に前半が眠気を誘うほどに緩やかだから、怒涛の展開も予定調和の範囲内。ゆえに「これは気分が悪いから低評価」とも言い切れないのです。うー。
しかも、悔しいのは。
その絶望に満ちた世界の向こう側で“何も掴めなかったこと”。
宗教や文化や歴史の違いなのか…。
それとも僕自身の資質なのか…。
ちょっと判別がつきませんが、光に照らされた埃のように、見えているのに手に取れない…そんな“もどかしさ”が残りました。
しかし、芸術とは排泄行為と紙一重。
そう考えれば、実は“茶褐色の悪臭漂う固形物”を押し付けられた可能性も否めないわけで。考えるだけ「無駄無駄無駄無駄ッ」なのかもしれません。うー。
まあ、そんなわけで。
「表現の自由とは何か?」と考えてしまうほどに、嗜虐的な表現が目に余る物語。確実にハリウッドでは作ることが出来ない作品ですね(アメリカは子供に優しいのです)。
でも、日本ではどうなのでしょう?
不名誉なことに我が国は「児童ポルノ大国」と言われているみたいですからね。確かに僕が読んだ漫画も“口にするのも悍ましい内容”でした…。うー。
なお、本作はR-18(18歳未満禁止)ではなくR-20とのことですが「R-40でも良いんじゃないかな」と思います。結婚する前に鑑賞したら色々と絶望しそうですからね…。鑑賞する際は自己責任の範囲でどうぞ。
あと、本作に出演した子役が歪まないといいなあ。