ドルフィンキック

ザ・カゲスターのドルフィンキックのレビュー・感想・評価

ザ・カゲスター(1976年製作の映画)
3.9
新春特撮まつり第三弾は、「ザ・カゲスター」で行ってみたいと思います♪

東映まんがまつりの中の一作品として、上映された作品ですが、ブローアップ版ではなくて、劇場用の新作でした。

ストーリーは、悪の組織(ドクター・サタン率いる巨大組織「サタン帝国」)が、ある装置を使って、悪巧みを企てるのですが、カゲスター&ベルスターのコンビに、阻止されて、打ち砕かれる。みたいな、昭和特撮ヒーロー作品の王道を行くようなストーリーなので、「無難に」、「手堅く」楽しめる作品だと思います♪

劇場版ならではの「お約束」の再生怪人軍団とのバトルも、賑々しくて、楽しいですね♪

ただ、「ザ・カゲスター」に登場する、サタン帝国の怪人達は、予算の関係かどうか?は分かりませんが、被り物や蜂女みたいに口元丸出しの怪人やメイクやコスプレしただけ(笑)みたいな怪人ばかりで、ショッカーの怪人みたいに、キチンとした着ぐるみの怪人が、殆ど、登場しない。でも、このチープな怪人達が、「ザ・カゲスター」の世界観に凄く合っていて、ユニークで、面白いですね。

70年代後半の作品なので、もちろん、CGなんてありません。
己の肉体を駆使したアクションとド派手な爆破アクションは、「仮面ライダー」シリーズに、決して、引けを取らない位に、凄まじいと思います。
カゲスターとベルスターの息の合ったアクションも、お見事でした。
ポスト仮面ライダーを意識して制作されたのかどうか?は分かりませんが、随所に、仮面ライダーシリーズを彷彿とさせるような要素があって、例えば、勧善懲悪のストーリー、カゲスターとベルスターの男女のヒーローとヒロインのコンビは、仮面ライダーストロンガーのストロンガーとタックルのコンビを彷彿とさせるし、サタン帝国の首領のドクターサタンの声をショッカー、ゲルショッカー、デストロンの首領の声を担当された、納谷悟朗さんが担当されていたり、おやっさんこと、小林昭二さんが、屯田警部役として出演されていたり、サタン帝国の戦闘員のデザインが、ショッカーの戦闘員のデザインと似ていたり、爆破シーンが派手だったり、中村文弥さんや沢りつおさんなど、仮面ライダーシリーズと縁のある方々が、作品に携わっていたり、主題歌が、「仮面ライダーX」、「仮面ライダーストロンガー」、「スカイライダー」の主題歌も、担当された、水木一郎の兄貴だったり、・・・。
マイナーで、異色なヒーローではあるのですが、随所に仮面ライダーシリーズを意識した作りになっていて、色々と共通点があって、大好きな特撮ヒーロー作品ですね♪

なので、いつか、「鉄人タイガーセブン」、「怪傑ズバット」と共に、リメイクしてほしい作品ですね♪