ドルフィンキック

シン・ウルトラマンのドルフィンキックのレビュー・感想・評価

シン・ウルトラマン(2022年製作の映画)
3.0
DVDを購入して、見ました。

「ウルトラマン」は、今まで、地上波のテレビの再放送で、何度も、見て来たし、子供の頃、「ワールドスタンプブック 怪獣の世界」(後に、野球やオートバイなど、このシリーズは、当時のチビッ子達の間で、盛り上がりました。)が、流行っていて、お友達とダブったカードを交換して、一生懸命集めたり(僕らのスタンプ仲間では、本屋さんの息子さんが、一番乗りで、コンプリートしていました。)、FM OSAKA シネマプレビュー「ウルトラマン」ブルーレイ発売記念試写会(上映エピソードは、第26話と第27話「怪獣殿下 前・後編」。)に、ご招待して頂いて、映像鑑賞はもちろん、帰りに、ロビーで、実際のウルトラマンに会えたりと、色々な楽しい思い出が、ある、大好きなヒーローなので、とても思い入れがあります♪

円谷プロ検定を受験したとき(円谷プロ検定3級を持っています。)、試験終了後に、サプライズで、試験会場に、ウルトラマンが、応援に駆けつけてくれたときも、とても嬉しかったですね♪

本題に入りますが、そんな大好きなウルトラマンの新作映画なので、見る前から、かなりハードルを上げて、物凄く期待して、鑑賞に挑んだんですが・・・。

う~ん、正直、乗れませんでした。

確かに、オリジナルの「ウルトラマン」へのオマージュ&リスペクトは、随所に、散見しましたが、総合的に、見ると、作り手側のこだわりが、強過ぎて、自己満足の作品になってしまっている感じがしました。

何が言いたいのか、分かり辛い箇所も、多かったし、ウルトラマンと怪獣や宇宙人のバトルも、あっさりしていて、盛り上がりに欠けていました。
もっと、激しいバトルを見たかったですね。

ラストバトルは、CG満載!で、もはや、アニメを見ているようで、ありえないような展開に、なんのこっちゃですね。

専門家チームの基地での早口の会話のやり取りも、「シン・ゴジラ」の二番煎じだと感じましたし、尚且つ、あまり、緊張感が、伝わって来ず、何処かコミカルに感じました。

ただ、「シン・ゴジラ」は、ストーリーも、シンプルだし、特撮シーンやバトルシーンも、まるで、洋画の「マン・オブ・スティール」を彷彿とさせて、壮大なスケールで描かれていたので、やっと、邦画でも、こんなスケールの大きな映像の作品が、見れるようになったんだなあ~って、とても楽しめました♪

お話を「シン・ウルトラマン」に戻しますが、ウルトラマンって、こんなに小難しい作品ではないと思うのですけれどね。

もっと、シンプルで、誰もが、単純に、楽しめる作品にしてほしかったと思いますね♪(個人的な意見ですが。)

ラストも、「え、これで終わりなの・・・。」って言う感じで、消化不良、なので、ヒーロー映画を見終った後の爽快感も、ありませんでした。

あと、やっぱり、ヒーロー映画の変身前の主人公は、口数の少ないクールな役よりも、エモーショナルな熱いキャラクター(人物)設定の方が、見ている側も、気分が高揚するし、感情移入もし易くて、「頑張れ―。」って、応援したくなるんですけれどね。

もちろん、キャスト陣の演技は、皆さん、それぞれ、素晴らしかったと思います♪

妄想ですが、今後、もし、「ウルトラセブン」のリメイク作品を、制作されるのなら、山崎貴監督にメガホンを取って頂いて、オリジナルを忠実に再現しつつも、特撮シーンは、スケールアップした作品で見てみたいですね。

それから、こちらも、妄想ですが、今後、もし、光線技に頼らずに空手技を駆使したアクションが光った、「ウルトラマンレオ」と「スタントマン泣かせ。」と言われた、宮内洋さんや大野剣友会の皆さんの己の生身の肉体を駆使したアクションが光った、「仮面ライダーV3」のリメイク作品を、制作されるのなら、アクションの巨匠・特撮界のキーマンである、坂本浩一監督にメガホンを取ってほしいですね♪