ドルフィンキック

一文字拳 序章 -最強カンフー少年対地獄の殺人空手使い-のドルフィンキックのレビュー・感想・評価

5.0
DVDを購入して見ました。

本作は、以前から、ずっと見たいと思っていたのですが、ようやく、見ることが、出来て、とても満足しています。

カンフー映画、「俺たちの旅」的な男性三人の友情青春ドラマ、特撮・・・。

とにかく、色々な要素が詰め込まれた作品で、とても見応えがありました。

確かに、ストーリーが、突っ込み所満載!だったり、キャスト陣の演技が、拙かったり、音楽が、少なくて、盛り上がりに欠けていたり・・・。
と、色々と不満点はありましたが、その不満点やマイナスポイントを吹き飛ばす位に、主演の茶谷優太君の空手と器械体操の経験で、培った、身体能力の高さを活かした、拳脚アクションとアクロバットが、素晴らしかったので、総合的には、合格点ですね。
もう、この手のカンフー映画は、アクション主体で十分だと思います。

それから、演出で、映像が、ビデオデッキで、録画した、映画番組を、ビデオ(VHS)で、見ている設定なので、埃っぽさやざらつきなど、敢えて、粗くしているところが、昭和レトロっぽくて、いいですね。
それから、番組の途中で、流れる、架空の変身ヒーローの架空の変身グッズのコマーシャルと茶谷優太君が、出演する、食品の、これまた、架空のコマーシャルが、挟まれていて、その細かいこだわりに、感心しました。

特撮ネタも、随所に、散りばめられていて、

例えば、一文字ユウタは一文字隼人をもじったものだろうし、兄の一文字猛は、一文字隼人+本郷猛=一文字猛だろうし、ジージャン&ジーパン姿は、人造人間キカイダーのジロー、赤いシャツは、仮面ライダーストロンガーの城茂、赤いマフラーは、仮面ライダー1号と仮面ライダー2号、あるいは、旧2号ライダーの変身前の一文字隼人、捕らわれた、仲間を、バイクに乗って、敵のアジトに、颯爽と現れる展開も、仮面ライダーを意識していると思います。
あと、「チェンジ!電人ザボーガー、ゴー」的な掛け声と操縦は、まさかの電人ザボーガーへのオマージュ&リスペクトを感じました。
特撮愛が、伝わって来る特撮ネタ満載!で、特撮ファンの僕は、ニヤリとしっぱなしでした。

それから、アクションですが、
型にハマったリズミカルな拳脚アクションと言うよりも、フリースタイルのマーシャルアーツ的なもので、とてもカッコ良かったと思います。

バカデカイ効果音も、ナイス!でした。

トリッキングのテクニックを駆使した、コークスクリューキック(空中回転蹴り)あり、バク宙あり、実写版の「破裏拳ポリマー」の溝端淳平さんを彷彿とさせるバックハンドブロー(裏拳)あり、ドニー・イェンの高速連打の葉問アクションあるいは、「龍拳」のラストバトルでのジャッキー・チェンの怒涛の連打を彷彿とさせる、力強い拳技の連打あり、540キックあり、初代タイガーマスクのローリングソバットを彷彿とさせる、ソバットあり、ブレイクダンス(ウィンドミル)風の足払いから、旋回して、スクッと立ち上がる華麗な動き(ムーブ)あり、「ワン・チャイ 天地大乱」のジェット・リーあるいは、「KG カラテガール」の武田梨奈さんを彷彿とさせる、芸術的な空中開脚蹴りあり、飛び蹴りあり、カカト落としあり、サイドキックあり、ハイキックあり、前蹴りあり、跳ね起きあり、敵の背中を利用して、自分の背中でクルっと、回転して、着地するトリッキーな動き(ムーブ)あり、足で相手の蹴りをブロックする動き(ムーブ)あり、「ドラゴンロード」でのジャッキー・チェンの壁宙、あるいは、「トム・ヤム・クン」でのトニー・ジャーの倉庫内でのエクストリーム軍団との超絶バトルで魅せた、突っ込んで来る車を交わすために、ガラスの壁面を駆け上がり、宙返りして、交わすガラス宙を彷彿とさせる壁宙あり、「マッハ!」のトニー・ジャーを意識した、炎の足技あり、ジャッキー・チェン全盛期、最盛期の頃または、80年代の香港映画のような、吹き飛ばされて、椅子、ドラム缶、壁に、激突する、エネルギッシュな体当たりのスタントあり・・・。
とにかく、ノーワイヤー、ノースタント、ノーCGのの己の生身の肉体を駆使した、茶谷優太君の超絶アクションに、魅了されてしまいました。
ただ、欲を言えば、茶谷君に、トニー・ジャーの炎の空中回転蹴りも、再現っしてほしかったですね。
それでも、大満足の超絶アクションのオンパレード!でした。

あと、ジャッキー映画を彷彿とさせるような、エンドロールのNG集も、ジャッキー・チェンのファンの者としては、ニヤリとしました♪

今後、茶谷優太君には、もっと、メジャーな作品や大作に出演されて、アクション映画界の前線に出て来て、トリッキング(XMA)の名手の丞威(岩永ジョーイ)さんやアクロバットを得意とする、佐野岳さんとの共演、そして、パルクールパフォーマー(トレイサー)のZEN(島田善)さんとのコラボレーション、そして、坂本浩一監督、下村勇二監督、谷垣健治導演とのタッグを、熱望致します。

特に、主人公として、茶谷優太君と若きラスボスとして、丞威(岩永ジョーイ)さんの夢の対決、アクロバット満載!の大空中戦の超絶バトルを、何かの作品で、実現することを、熱望致します。

それから、仮面ライダー、戦隊モノ、ウルトラマン・・・・。

若手俳優、若手女優の登竜門としても、知られる、特撮作品にも、出演して、大ブレイクを期待しています。

茶谷優太君は、僕と同じ関西出身なので、とても親近感を感じているので、これからも、応援します♪

それから、本作を見て、思ったのですが、

80年代の高校生の自主制作映画のカンフーアクション映画「虎鶴双形拳」、同じく、自主制作映画の「真説モンキーカラテ」同様に、例え、低予算で、スケールが、大きくなくても、制作陣やキャスト陣の頑張りや熱量で、これだけ、素晴らしい映画が、出来るんだなあ~って、とても感動しました♪ 

なので、今後の期待を込めて、満点にしておきます♪