ドルフィンキック

チョコレート・バトラー THE KICKのドルフィンキックのレビュー・感想・評価

5.0
中古DVDを購入して、鑑賞致しました。

過去に、レンタルDVDで見たときは、ジージャーが、助演(日本版のDVDのパッケージ・ジャケットを見たら、いかにも、ジージャーが、主演のような、映り方ですが、実は、脇役でした。チョコレートシリーズとも、何の関連性も、ありませんでした。)と知り、そんなにアクションを細かくチェックしていなかったので、それほどの作品でも~って、印象だったのですが、久ぶりに、再見したら、物凄く、良くて、とても満足しました。

韓国・タイ合作なのですが、主演は、ジージャーではなくて、ナ・テジュって言う、韓国の若手男性武打星でした。

少し、「少林寺木人拳」の頃の若き日のジャッキー・チェンを彷彿とさせるルックスと超絶アクションが、カッコ良くて、もう最高でした!

ある日、タイ国宝級の「クリスの刀」の盗難事件が起きて、その場に、偶然、居合わせた、テコンドー一家のナ・テジュが、犯人グループを目撃してしまい、事件に巻き込まれてしまうお話。

そして、そのテコンドー一家をサポートするのが、ジージャーで、脇で、テコンドー一家を、手助けしたり、優しく見守ったりと、本作では、地味な役ながら、存在感やスター性は、やはり、抜群ですね。

優しい演技もさることながら、アクションも、テコンドーVSムエタイの手合わせがあったり、ジージャーが、木の枝を両手に持って、巧みに操りながら、敵を叩きのめしたり、相手の肩に両手を乗せて、頭上を飛び越えての打撃技・・・。
 
確かに、本作では、「チョコレート・ファイター」のときのように、ブリッジキック、開脚ジャンプ、水面蹴り、前方倒立連続蹴り、シャイニング・ウェブスター(←技名は、勝手に命名しました。)、トリックZバトルでのコークスクリューキック(空中回転蹴り)・・・などのジージャーの超絶アクションは、魅れませんでしたが、要所、要所で、華麗なアクションを、魅せてくれたので、満足しています。

あと、ペットターイ・ウォンカムラオも、とぼけた演技で、相変わらずの名脇役ぶりを発揮されていて、ナイス!でした。

やっぱり、一番、語りたいのは、ナ・テジュ&テコンドー一家の超絶アクションでしょう!

冒頭の前方空中開脚蹴り、サイドフリップキック、エックスアウトからのオーバーヘッドキック、空中開脚三段蹴り、空中連続三段蹴り、人工衛星ヘッドシザースホイップとラ・ミスティカを融合したような、旋回式のヘッドシザースホイップ、そして、圧巻!だったのが、ナ・テジュの水面蹴りを挟んでのトリッキング(XMA)のテクニックを駆使した、連続のコークスクリューキック(空中回転蹴り)、「マッハ弐!」のトニー・ジャーの象の牙と頭を利用したオーバーヘッドキックに匹敵する、象の体を利用した、コークスクリューキック(空中回転蹴り)、そして、サイクロンキック・・・。
正に、神技連発!肉体アート全開!の格闘芸術のオンパレード!で、ずっと、気分が、高揚しっぱなしでした。
いや、どの技や動き(ムーブ)も、カッコ良すぎて、惚れ惚れしてしまいました。

トニー・ジャー、ジョニー・グエン、マルコ・サロール、スコット・アドキンス、「仮面ライダードラゴンナイト」のマット・マリンズなどのアクロバット系やトリッキング(XMA)系の武打星のアクション映画が、好きな人には、お勧めの作品ですね♪

シンプルなストーリーながら、アクションあり、笑いあり、涙あり、家族愛あり、友情ありの色々な要素が、詰め込まれた、良作でした。

それから、アクション映画なのに、劇中、誰も、亡くならないのも、好印象でした。

あと、「ドラゴンロード」のラストバトルを彷彿とさせるような、倉庫内でのナ・テジュと多数の敵の戦いは、ジャッキー・チェンの姿とダブり、グッと来ました♪
天井に取り付けられた回転するプロペラを掻い潜りながら、戦ったり、プロペラを取り外して、巧みに応用して、アイテムアクションを魅せてくれたりとアクションサービス満点!だと思います。
調理場でのキッチンアイテムを駆使しての立ち回りも、ジャッキー映画っぽくて、どこか、往年のジャッキー映画や香港映画の匂いが、する、懐かしくて、本当に、素晴らしい作品だと思います♪