ドルフィンキック

べイビーわるきゅーれのドルフィンキックのレビュー・感想・評価

べイビーわるきゅーれ(2021年製作の映画)
3.9
中古DVDを購入して見ました。

ちさと役の髙石あかりさんとまひろ役の伊澤彩織さんが大暴れするアクション映画。

設定&ストーリー共に異色で、前半のゆるい会話・トーク中心(セリフが聴き取り辛い。)のコミカル且つグダグダな展開から、後半、一気に、盛り返して、シリアスになり、本格的なアクションへと変化する展開は、ギャップ&メリハリが、あり、中々、楽しめました♪

まあ、見る前から、伊澤彩織さんのアクション目当てではありましたけれどね。

建物の中の床を回転する動き(ムーブ)は、パルクール的で、カッコ良かったし、狭い限定空間内の激しいバトルは、「ザ・レイド」を、そして、接近戦からの銃撃戦は、「リべリオン」のガン=カタや「キック・アス」でのヒット・ガール!のガンアクションを彷彿とさせて、色々なアクション映画へのオマージュ&リスペクトが、垣間見れて、グッと来ました♪

そして、ラストバトルの伊澤彩織さんVS三元雅芸さんは、「導火線/フラッシュポイント」のドニー・イェンVSコリン・チョウやアーバンコンバットアクション全開!の「HYDRA」の三元雅芸さんVS川本直弘さんを彷彿とさせて、終始、緊迫感が、持続した、格闘バトルで、手に汗握りました。

グラップリング的な関節を取り合う攻防、激しい打撃が炸裂するMMA(総合格闘技)的な攻防、そして、軽量級のボクサーの試合のような、スピーディーなパンチの応酬、クリンチからの打撃、強烈なボディブロー・・・。

とにかく、色々な格闘技が、混ざり合った、ラストバトルで、正に、名勝負でした♪

●そして、予想外の嬉しいサプライズ!だったのが、ラストバトルのリアル志向の激しいバトルの中で、良く目を凝らして、見ないと、分かり難いですが、ほんの少しだけ、ジャッキー・チェンを始めとする、70年代後半から80年代前半位の香港コミックカンフー映画独特の型にはまった、何々拳チックな、リズミカルな型・拳技の応酬が、垣間見れて、伊澤彩織さんと三元雅芸さんが、まるで、ミュージカルのように、お二人で、ダンスを踊っているかのようなアクションに、見えた瞬間、思わず、ニヤリとしました♪
リアル志向のバトルの中にファンタジーなバトルをさりげなく、入れて来るアイディアが、ナイス!だと思いました♪

それから、個人的な意見ですが、伊澤彩織さん単独主演で、他の格闘アクションメインの作品を、どなたかに撮って頂きたいですね♪

伊澤彩織さんには、「ハイキック・エンジェルス」で、和製ベニー・ユキーデこと、子安慎悟さんと激しいリアルヒッティングのタイマンバトルを繰り広げた、青野楓さんやTAK∴こと、坂口拓さんの弟子の坂口茉琴さんとタッグを組むなり、映画で、夢の共演&対決を、実現させてほしいですね♪