すずき

天使にラブ・ソングを…のすずきのレビュー・感想・評価

天使にラブ・ソングを…(1992年製作の映画)
4.3
歓楽街のクラブで歌うのを生業としている、歌手のデロリス。
ある日彼女は、愛人であるマフィアのボス、ヴィンスが裏切り者を始末する現場を目撃してしまう。
そのせいで彼女も消されそうになるが、間一髪、警察署に逃げ込む。
ヴィンスを逮捕し裁判が行われるまでの間、サウザー警部は証人であるデロリスを、「秘密の場所」へと匿ってもらうよう提案する。
その場所とは、派手好き遊び人である彼女が最も忌み嫌う場所、修道院。
彼女は正体を隠し、シスター聖歌隊の一員となるのだが、その聖歌隊はド下手集団だった…

ミュージカル・コメディ映画の傑作。
子供の頃テレビ放映されてて、「面白い映画だなー」と思った朧気な記憶があったけど、今観てもやっぱ面白い!
爆笑するタイプのコメディではなくて、サクセスストーリーにニッコリしてしまうタイプのコメディ。

登場人物のほとんどは、シスター服のおばちゃん婆ちゃんばっかり。
それらは最初はモブにしか見えないけど、短いながらもそれぞれの個性が見えるシーンが挟まれてて、最終的には一人ひとりキャラ立ちしてる。

あとヴィンスの部下の二人も、裏切り者を始末する事に何の躊躇もしない冷酷なヤツなんだけど、少し…いやかなりオマヌケな所があって、憎めない悪役なのもポイント高い。

個人的には、「ショーシャンク」や「BTTF」みたいに、誰にでも勧めたい一本です。
でも、直接的な描写は無いにしろ、「セックス」とか普通に言ってるシーンがあるので、ファミリーにはそこら辺注意。