みほみほ

集団殺人クラブのみほみほのレビュー・感想・評価

集団殺人クラブ(2003年製作の映画)
2.5
狂いに狂った若かりし遠藤憲一を愉しむフェチズム映画。ただひたすらシンプルに狂ってる。ストーリー自体は馬鹿馬鹿しいのに、遠藤憲一 演じるタケゾウが狂っていて、何故か面白くて 観るのをやめる気にはなれない。遠藤憲一が居なかったら恐らく5分で観るのをやめていたと思う。

主人公の性格が悪過ぎて、不快度指数レベル100、
性悪もいいところ。それに時代背景が極端に汚い。援助交際や渋谷が全盛期のこの時代の女子高生って、何故か必ずと言っていいほど無機質で、馬鹿で陰湿か、幼稚でピュアかの両極端な描かれ方しかしておらず、小〜中学生当時は不思議な気持ちで数々の作品を眺めていた気がする。ずっと疑問だった。渋谷とか女社会が嫌いになったのも、恥ずかしながら映像から受けた影響が割と大きい気もする。

若かりし遠藤憲一を この時代、よくホラーで見かけた。それも風変わりな作品のアクセントとなる役柄が多かったように思う。

今のクリーンな活躍はこの時代を踏まえると、とても嬉しい。 宮迫に似ている痩せた人っていう変な認識をしていたあの眼光の鋭いお兄さんが、まさかこんな形で有名になる日が来るなんて思わなかった。

本当にレズなの?を連呼するタケゾウ。
動き、振る舞い全ての狂いは うずまきやエクステの大杉漣に並ぶ 素晴らしい怪演だと思う。

よくよく見ると既にこの頃から男前だし、下積みあっての今の栄光がきちんと分かるので 好感が持てる。 これからも色々な遠藤憲一が見たい。

シリーズ開拓したいけど、
ちょっと今はお休み(笑)
みほみほ

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