カルダモン

呪われたジェシカのカルダモンのレビュー・感想・評価

呪われたジェシカ(1971年製作の映画)
3.2
夢が悪夢か。どちらにせよ現実の事とは受け止めきれていないジェシカの回想が始まる。

彼女は精神病の療養のため、湖畔に建つ家で夫と友人で暮らし始めるが、その家にはエミリーという女の子が住み着いていた。不審に思いながらも共同生活を始める中、白い服を着た謎の少女の姿を見かけるようになる。時折何者かに襲われたり、不審な影を目撃するが、強迫観念が生み出す幻惑にも思える。よくよく見れば全員の首元には同じ傷がー。

冒頭に戻る。夢か悪夢か。正気か狂気か。ジェシカはもちろん、私自身もあれはなんだったのかという幻惑から抜けられない。

奇っ怪な電子サウンドや効果音、緑の深い湖畔のロケーションが妙な空気感を作り出していて、誰かに見られてるような気配がつきまとう。ロッキンチェアに座ってる男の顔が柱で見切れていたり、地味だけど静かな怖さを味わう。