カルダモン

ケーブル・ガイのカルダモンのレビュー・感想・評価

ケーブル・ガイ(1996年製作の映画)
3.5
ケーブルテレビの修理を依頼したことからヘンな業者に気に入られ、強引にプライベートな領域にまで踏み込み始めるサイコスリラー。異常なまでの距離感の詰め方。馴れ馴れしさ。狂ったハイテンション。ちょっと冷たい態度をとるとつまらない嫌がらせをしてきたり、優しさを見せると甘えてきたり。ジムキャリーの人懐っこい表情や動きから生まれる笑いが、ある一線を越すと狂気になってしまうという怖さが見どころ。だと思うのだけど、笑いも恐怖もわりと中途半端で、昔見た記憶では面白かったような気がしてたんだけどイマイチで寂しい、、、。壁面をいやらしくペッティングしながら配線工事を始めるシーンがピークだったかも(超序盤)


余談
先日、我が家のテレビが壊れて買い替えた。最近のテレビには倍速機能なるものがあり(と言っても十数年前からある技術)、フレームとフレームの間に自動生成でもう1フレームを追加し、動きをより滑らかにするというものなのだが、これがすこぶる気持ち悪い。地上波バラエティとかスポーツ映像なんかでは気にならないだろうが、映画には完全に不向きだった。動きがヌルヌルになることによって映画が生々しい感じに見えてしまい、美しく見えなかった。機能をオフにしたり効果を低減させたりしながら、映画仕様に画面調整を繰り返してるこの数日間。我が家にテレビを設置しに来てくれたのはまさかの女性二人組ケーブルガールズ。テキパキとやってくれた。