ろ

バルカン超特急のろのレビュー・感想・評価

バルカン超特急(1938年製作の映画)
5.0

イギリスへ向けて走り始めた列車の中で、ミス・フロイが消えた。
彼女に介抱してもらったアイリスは車内を捜索するが、
「そんな人は見ていない。君の幻想じゃないのか。」と、皆口々に言う。
本当に彼女はいなかったのかもしれない、私の勘違いだったのかも・・・。
気を取り直して食堂車に向かうアイリス。
しかし、窓にはやはり‘FROY’の文字があった・・・。

「君のお友だちが戻ってきたよ。」
驚いてボックス席へ向かうと、あのオートミール柄のツイード。
でも振り返ると別の女性、マダム・クーマーが座っていた。
違うのよ、この人じゃないの。
医者も信じてくれない、乗客は自分たちの都合でウソをつく。
諦めかけたその時、車窓にハーブティーのパッケージが。
「‘メキシコ人も飲んだって、ここに書いてあるわ’確かにミス・フロイはそう言ったのよ。」

子どもに見せる手品とともに、どこかへ消えてしまったミス・フロイ。
荷物車には‘女性が消えるマジック’の看板とともに、ハトや子牛が積まれている。
男たちの乱闘を見守るシルクハットの中のウサギ。
果たして、アイリスはこのトリックを見破ることが出来るのだろうか。

この曲を忘れないで。
いがみ合っていた男女にハッピーエンドが訪れるように、平和のメロディが国を繋いだ。ミス・フロイの笑顔とともに。



_φ(・_・

これめちゃくちゃ好きだ〜!!!
サイレントっぽいコミカルさから、どんどん加速して、ハラハラドキドキが止まらなくなる。
ラストシーンは「北北西に進路を取れ」みたいに鮮やかでスカッとしました。
修道女の人がめっちゃ好きやった〜!
ろ