4人の若い姉妹を描いたラブドラマ。

大阪の後妻夫婦の親元で暮らしていた年頃の由紀、しずか、チエ子の三姉妹は家出して、親が決めた相手と結婚して東京に嫁いだ長姉早苗を訪ねる。
全日空で羽田空港に着いた三人は、スポーツカーを運転する青年の野沢に声をかけられ、彼の車で早苗が住む団地に送ってもらう。
三姉妹はしばらく早苗夫婦のもとで厄介になるが、やがて三人は早苗が貸りてくれたアパートに移ることになる。
由紀としずかはデパートに、アメリカ行きを夢見るチエ子は内緒で高給のアルサロに勤める。
そんな三人に幼馴染のTV報道カメラマンをしている山本と再会する。
由紀と山本は結婚を誓い合う相思相愛の仲、山本に片想いするしずか、しずかに想いを寄せる山本の友人、そして由紀を好きになった金持ちの野沢。
複雑な恋愛関係が織りなす若者たちの恋の行方は？　

4姉妹の男性観が描かれています。
姉妹たちはそれぞれの想いを胸に秘めて自分の道を歩んでいきます。
当時の東京の様子も興味深いです。　

BS TVで鑑賞

若い後妻を迎えた父親 (伊藤)に反発し、東京に住む長女・早苗 (芦川)をたよりに大阪から上京した次女・由紀 (浅丘)、三女・しずか (吉永)、四女・チエコ (和泉)らが、幼なじみの次郎 (浜田)や街で出会った青年 (和田)と出会い、恋や仕事を通じ、それぞれの生き方を模索する青春ドラマだ。

この時代特有の色使いを生かし、黒 (自信)の芦川、赤 (情熱)の浅丘、水色 (清涼)の吉永、淡黄 (活発)の和泉…といった彼女たちの“個性”を表す見た目にも分かりやすい衣装が愛らしい。

そんな美しい四姉妹もさることながら特筆すべきは、東京オリンピックが開催された1964年、いわゆる高度成長期の “東京” を見事映像に収めた貴重なアーカイブ作でもあるということ。

冒頭の羽田空港から首都高速、東京モノレール、晴海団地、駒澤オリンピック公園、代々木競技場、日比谷公園、松屋銀座など、活気溢れる東京の姿は素晴らしい。

映画とは時に娯楽であり、時に総合芸術とも呼ばれるが、銀幕スタアと呼ばれる演じる役者の他にも、こうした当時の街や建築物の歴史を切り取り、後世に残す “記録”でもある。

ただ最後に一言。
大好きな芦川いづみの出演シーンが少ないのが残念。
どうやら彼女の笑顔だけは、記録より “記憶”を頼るよりほかないようで…。

4 2021

1964年に製作された日活青春🎬です。


時は東京オリンピックが開催された年です・・背景にはそれと判る建造物も映り込んでいます・・新幹線は登場しませんでしたが全日空（今はANA）のプロペラ機が映っています。


四人姉妹のうち次女と三女がひとりの幼馴染の男性を慕いあう切ない青春ストーリーです。


芦川いづみ（長女）浅丘ルリ子（次女）吉永小百合（三女）和泉雅子（四女）そして浜田光夫、和田浩治、山内賢の日活青春スター勢揃いです。