Melko

殺人ゲームへの招待のMelkoのレビュー・感想・評価

殺人ゲームへの招待(1985年製作の映画)
3.5
“So, he had the motive. “(じゃあ、彼には動機があるのね)
-“You all had a motive.”(あなた方全員に動機があります)

古い洋館へ招かれやって来た3人の男と3人の女。恭しく彼らをもてなす執事とメイド。
仮の名で呼び合い、お互いに面識のない彼らが何故一堂に介したのか、その鍵を握る人物が殺される。誰がやったのか?疑心暗鬼の面々。
何故か次から次へとやって来る訪問者の対応に、1人また1人と犠牲者が…犯人は誰なのか?!

タイトルに惹かれてレンタルしたけど、なるほど、ボードゲームCluedo(クルード)を映画化したものだったのか。
犯人・凶器・犯行現場を推理して当てる探偵ゲーム。
おおよその話の流れはそのゲームの流れに沿った感じで流れていく。
のだけど、全然サスペンスではなくコメディ。

互いの腹を探りながら出方を待ち、ジリジリとしたこう着状態が続く前半までは正直退屈。その割に無駄話とセリフ量が多いのでちょっと疲れてしまう。大人が全力で互いに嫌味を言う、居心地の良くない感じ。アレがずっと続く。
だが、中盤以降で事態が大きく動きだし、そしてラスト30分で突如堰を切ったように始まる、執事による超高速謎解きシーン。その一連は完全にドリフ笑
執事に続いて右へ左へ走り回る大人たち笑
何を見させられてんだろう笑
トンデモ展開が段々面白くなってくる笑

からの、めっちゃちゃんとした推理に、こんな結末も用意してみました!なオプションラストシーンが2パターンも…!な、何なんでしょうこの映画は笑

MVPはやっぱり執事役のティム・カリーかなぁ
終盤の超高速謎解きシーン×3パターン、NGはどれぐらい出たのか撮影現場が心配になるぐらいの早口。凄い!このウルトラドタバタ謎解きシーンを見るだけでも価値あるかもしれない…?

所々、ワザとセリフの言い回しをややこしくしたり、同じことを何回も言ったり、面白さを通り越してイラっとする所が多々あったのは…まぁ大目に見よう。

シャンデリア落下のニアミスが2回も!可哀想な大佐…
勢い余って派手にぶつかる大人4人!大丈夫か笑?
メイド イベットの豊満なお胸が気になって、前半のストーリー展開が半分ぐらいしか入りませんでした
ミセス・ホワイトめっちゃ歌上手いなと思ったら、演じた女優さんはオペラ学んでたのか。どうりで。
出てきて5秒で殺された歌う電報配達の女の子…南無
短時間の間に死体を見過ぎて、段々死体に慣れてきてしまう面々…笑

肩の力を抜いて何かを見たい時に良いかも。
あとクルードやりたくなった。
Melko

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