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ラスベガスをぶっつぶせのJINのレビュー・感想・評価

ラスベガスをぶっつぶせ(2008年製作の映画)
4.9
自分は不遇な天才君の話が好きなところがあるようで(笑)

単純なサクセス・ストーリーではなく、ミステリーでは違和感、むしろ印象としてはこれって結局青春映画ちゃうかなあ?って思った。登場人物達の思惑がいろいろ絡み合って、観客側がそのそれぞれの人達に対して抱くであろう感情の収束のさせ方が絶妙で、脚本がとてもよく練られている作品。
痛快で軽快で、観終わった後もモヤモヤせず、スッキリした気分になれたので気持ちよかった。

まあ映画なんで冷静に考えれば「んなアホな?」とか「世の中そんなに甘くないやろう」とか言いたくなるところはあるわけやけど、そんなことは娯楽映画においてはある程度のリアリティーを醸し出してさえいてくれてれば少々のことでゴチャゴチャ言う必要もない。
娯楽映画は自分が現実にできないことを派手にやってくれてなんぼやから(笑)

面白いと思ったら自分の大好きなコメディ映画『キューティ・ブロンド』のロバート・ルケティックが監督。
音楽の選曲のセンスがこれまた抜群で、サントラも購入。

ただ惜しむらくは『ラスベガスをぶっつぶせ』なんていうどうしようもなくダッサイ邦題(笑)
もうちょっとマシなタイトル思いつかなかったんか?
これじゃあほんまにB級映画のタイトルやがな!
原題は『21』なんで、ブラックジャックの21とベンが21歳なんでその21とのダブル・ミーニングだと思われる。
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