唯

悪いことしましョ!の唯のレビュー・感想・評価

悪いことしましョ!(2000年製作の映画)
3.1
悪魔が誘惑の象徴であるならば、黒マントに斧よりも色気たっぷりの美女というのは合点がいく。

他者と比べて自分にないものばかり追い求めても、幸せは手に入らない。
まずはありのままの自分を認めることだ。
その上で、世間や社会に揺らがない自分自身が一番本当にやりたいことを見つけるのだ。
人はスペックや出来事ばかり求めるけども、結局のところ手にしたいのは感情なのだ。
多幸感と納得感と充実感、それらが得られることを求めているのだ。

「目的達成よりもその過程が大事なんだ」と気づき、自分ではない他者のために祈りを捧げられる。
人間の在り方としての理想の境地であり、本来の人間のあるべき姿かもしれない。
「善と悪とか神と悪魔というのはあなた次第。天国や地獄は探さなくても地上にある。あなた自身が作るものなの」という悪魔の言葉も真理。
唯