【少年とその家族の思いを胸に】
来週公開される「プーと大人になった僕」の監督が[マーク・フォスター]という事で、思い出したのはこの作品。ディズニー作品でも知られる「ピーターパン」の作者[ジェームズ・マシュー・バリ]とピーターパンのモデルになった[少年]、そしてその[家族]の物語だ。
バリが、傷ついた心を持つ少年とその家族を、[癒すため]に作ったのが、この[ピーターパン]なのだ。でも、そうはうまくいかず、必ず壁が立ち塞がる。[シルヴィア](ピーターパンのモデルの少年の母親)の病、妻との確執、少年の心の壁など。それでもバリは、家族のために立ち寄り、その苦悩を[幸せ]に変え、[ネバーランド]を作ったのだ。
そして、終盤のシーン。あれは、何度思い出しても涙が出る。
素晴らしい作品であり、バリが[くまのプーさん]の作者A・A・ミルンと親交があったという事なので、合わせて観る価値はあるかと思います。
どちらも、心の中の[溝]を埋めるために描いた作品だと思うし、ディズニーの映画化を通じて有名になった作品なので、勉強がてら観る価値はありますね。
そして、この中で、「ピーターパン」に値する人物は本当は誰だったのか?
少年か?
バリか?
いや、死ぬ間際まで家族を包み込んだ母親である[シルヴィア]だったのかもしれない…。
そしてやがて、人々はピーターパンが待つネバーランドへ…。