のら

GANTZ: PERFECT ANSWERののらのレビュー・感想・評価

GANTZ: PERFECT ANSWER(2011年製作の映画)
2.0
実写版GANTZの後編で、パーフェクトアンサーと言いながら何の回答も用意されず、むしろ夢オチのようなカタルシスの希薄さだけが目立つ作品になっている。

特に終盤の小林多恵殺害ミッションは意味不明で、玄野と小林の恋愛描写を端折ったせいで葛藤みたいな物も生まれないし、そもそもこのミッションの目的が良くわからない、さらに千手観音がガンツに注いだ水の正体がわからないから結局何がしたかったのかわからないわけで、とにかく矛盾と謎を深めるだけの作品になってしまっている。

見どころも序盤の地下鉄での殺陣シーンだけで、アクション満載だった前編と比較して物足りなさを感じる。結局前編がバトル物だった反動で、後編では心象的な話に振りたいのは分かるが、前編の反動が強すぎる印象を受ける。
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