のら

ゴーストバスターズ/アフターライフののらのレビュー・感想・評価

3.5
1984年公開のオリジナル版ゴーストバスターズの続編。サブタイトルのアフターライフと言うのは死後の世界とか意味で使われるが、文字通りその後の人生と言う意味でも使われる言葉で、ゴーストバスターズのその後という意味合いになっている。

ストーリーとしては前作の主人公のひとりであるスペングラー博士が亡くなり、その娘家族がスペングラー博士がひとり暮らしていた田舎の家に引っ越してくるところから始まる。という導入だが、実はそこから先は一作目の焼き直しになっている。

とはいっても、面白かった映画の面白い部分を焼き直しているので面白いことには違いがないが、作中で一番盛り上がるのがオリジナルメンバーの登場シーンだったり、一作目に出てきた高層マンションの事件と繋がっていたりと、どうしても一作目を見ている事が前提の作りになっている。

もちろんシリーズ初見の人でも十分楽しめる映画にはなっている。特にローガン・キム演じるポッドキャストは魅力的なキャラクターで本作のオリジナリティを与えている。それとは対象的に主人公のフィービーがスペングラー博士をオマージュした見た目だったり(とにかく笑ったときの表情がスペングラー博士そっくり)と、どうしても一作目に頼った安全な作りになっていて、2016年のリブート版ほどのエネルギーは感じられない。

それでもフィービーとポッドキャストの物語の続きを見たいと思わせる映画になっている事は間違いない。その部分でいうと30年ぶりの続編としては間違いなく成功している。
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