さよなら僕のマクガフィンたち

ひゃくはちのさよなら僕のマクガフィンたちのレビュー・感想・評価

ひゃくはち(2008年製作の映画)
3.9
ひゃくはちとは、煩悩の数であり、野球ボールの縫い目の数である。

想像以上にド青春な野球映画。
3年間努力してきたのに、背番号獲得の当落線上にいる青野とノブを中心とした青春ドラマ。喫煙や合コン、レギュラーのケガを祈るなど「リアル」な視点で描かれる。

それぞれ若手も注目だが、やはりなんといっても背番号発表後の展開ですね。父親の反応は、子を持つ父として泣いてしまったし、やはりあの後の青野とノブを中心とした人間関係は本当に見ものだった。

また、市川由衣を新人記者として主人公とはまた違った角度での成長ストーリとして描かれていてそれも良い。
「補欠にカメラを向けていいのは一人前になってからだ」
なかなかいいセリフですね。

お前らこんなことを練習してたの?
とつっこみたくなるラスト。多少狙いすぎかなと思わなくもないが、僕はとても好きですね。