シュトルム凸映画鑑賞記録用改め

ダーティハリー2のシュトルム凸映画鑑賞記録用改めのレビュー・感想・評価

ダーティハリー2(1973年製作の映画)
3.6
勝手邦題「ハリー・キャラハンと秘密の薬室」
いや、部屋と銃の薬室(どちらもchamber)を掛けただけです、あんまり上手くないな(笑)

「リーサル・ウェポン2」に続き、超人気作のナンバリング続編視聴。
前作では実在のゾディアック事件を題材にした犯人を追ったハリー・キャラハン刑事。今回は、そのダーティハリーのお株を奪うように、何者かが法で裁けぬ悪人を容赦なく処刑する謎の事件が発生するが……
悪人には容赦しないハリーと、悪人を処刑するためには手段を選ばない犯人。それはとても似ているようでありながら、どこかが決定的に違っている。
現代劇ではありながら、演じるクリント・イーストウッドと相俟って、幾分、西部劇のような雰囲気も漂います。
八十年代の陽性な「リーサル・ウェポン」や「ビバリーヒルズ・コップ」などと違って、七十年代の本作は、「フレンチ・コネクション」「チャイナ・タウン」と同様に、どこか内省的でシリアスです。自分の年代のせいかもしれないが、八十年代以降は我々の時代、七十年代までは父親の時代という感じがします。たとえ暴力警官を描いていても、真面目で仕事に誠実な七十年代の時代の空気感が漂います。生真面目で実直な我々のオヤジたちが作っていた時代ですね。