シュトルム凸映画鑑賞記録用改め

美少女戦士セーラームーンEternal 前編のシュトルム凸映画鑑賞記録用改めのレビュー・感想・評価

3.5
25年前に爆発的にヒットしたアニメがありました。それが美少女戦士セーラームーン。今回も25年前には女児だったと思しき女性の観客さんが結構来てましたね。ノスタルジーがあると思う。
今改めて見ても、前世ものに、キラキラした衣装や宝石に、お姫様と王子様に、星の世界や未来の世界。そして極めて明け透けな少女の恋愛願望…と、女の子の好きなものてんこ盛りのパワフルな作品です。当時は男子オタクにも大人気で、皆がセーラームーンに夢中でした。私がその理由の一つとして当たりを付けてるのは、女性キャラが男性キャラに眼差す視線。アイドル的な人気を博す女性キャラクターたちなのに、大体全員に彼氏や想い人がいますからね。あげくに毎回想い人が変わる女子とか。それで別に炎上しなかった。女性キャラクターが男性への欲望を隠さなくなった、というのはあるいはこの作品あたりからなのかも知れません。
今回の映画でも彼氏欲しいと騒いでますね。主に、木星と金星が。
新テレビアニメシリーズからのキャスト引き継ぎなのかな。旧作と比べて、三石琴乃以外のキャストは全員交代ですが、ベテラン揃いなので安心して見れます。金元亜美、小清水まことの解釈はこれで合っていると思いますし、佐藤利奈のレイと伊藤静の美奈子、福圓のちびうさは新解釈というか、私はこちらの方が好きかも知れない。特に美奈子の他のキャラクターとの距離感が縮まっている(旧作の「美奈子ちゃん」ではなく「美奈」と呼ばれている。ことわざを間違えるみたいなわざとらしいキャラ付けもないし…)のは嬉しいですね。
以上、脇を固めるキャラクターは相変わらず魅力的ですが、それでも三石琴乃の演技力は圧巻ですね。彼女だけ並み居るベテラン勢をぶっちぎって次元が違う演技をしていて、酸いも甘いも噛み分けた「グレートマザー」の風格さえ感じられる程。
劇場版で只野和子のキャラデザになって、ようやく俺たちのセーラームーンが戻ってきたという感慨。SuperSリメイクなのかな。もうこの辺の話って、当時はオリジナルでもそんなに熱を入れて見ていなかったのだが、今回は楽しめました。後編も観に行きますね。