カツマ

ラブ・アクチュアリーのカツマのレビュー・感想・評価

ラブ・アクチュアリー(2003年製作の映画)
4.7
愛こそはすべて、だなんて実際口にしてみると何だかとても恥ずかしい。でもビートルズが『All You Need is Love』と歌ってくれれば、『ラブ』という言葉にもロマンティックな魔法がかかる。だって、その日はクリスマスイヴ。自分にもきっと魔法がかかってる。それは何かが起こりそうな夜だから。

オールスターキャスティングでお送りするそれぞれの愛のドラマ、それぞれのハッピーエンド。ちょっとだけ出来過ぎだけど、いいんです。だってほら、映画は終わりが肝心だもの。不器用な聖歌隊も、唐突なプロポーズもみんなみんな、イヴの魔法の中に溶けていく。
一番大好きなクリスマス映画。幸せな時もそうでない時も、あの空港のシーンを見れば、きっと暖かい気持ちになれるはず。

〜あらすじ〜

クリスマスまであと5週間。落ち目のベテラン歌手ビリーは昔のヒット曲をクリスマス仕様に改編し、リバイバルヒットを狙うも、収録はてんやわんやの状態。こんなで本当に超人気グループブルーを押さえてランキング1位を取れるのか?
一方、新しく首相に就任したデイヴィッドは官邸のスタッフナタリーに一目惚れ。両想いのはずなのに、二人の距離は近付きそうで近付けない。
更に親友ピーターの結婚式を祝うマークは二人にサプライズで聖歌隊のお祝いをプレゼント。だが、実は彼の視線はピーターの妻ジュリエットに釘付け。親友の幸福を祈らなくてはならないのに彼の胸中は複雑だった。
などなど、そんなバラエティ豊かな愛の物語9編が交錯して、イヴの夜へと向かっていくのだが・・。

〜見どころと感想〜

最近では『アバウト・タイム』を撮ったリチャード・カーティスの初監督作品!超豪華キャスティングにはヒュー・グラント、コリン・ファースを始め、ロッド・スチュワートあたりを彷彿とさせるビル・ナイのはっちゃけ具合も最高!(歌が下手なところがもう!笑)

やっぱり玄関先の聖歌隊シーンはずっと忘れられないシーンだし、空港でのオーケストラと共に走り出すシーンも大好き。ベタかもしれないけど、そんなベタなロマンティックがずっと心の中で息づいていて、何年経っても大好きな作品として、胸の中にポカポカとしたライトを灯してくれています。

〜あとがき〜

この映画は昔から大好きな思い入れのある作品です。でも好き過ぎると映画のレビューってとても難しいですね(笑)
また次回観た時に新しいレビューが書けたら、もっと素敵でロマンティックな文章にまとめてみたいなって思います(笑)
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