yukihiro084

テルマ&ルイーズのyukihiro084のレビュー・感想・評価

テルマ&ルイーズ(1991年製作の映画)
4.8
テレビを観ていて
不思議に思うことがある。

(鬼嫁)と呼ばれる芸能人の妻の方が
(マトモ)に思えるし、むしろ
その鬼嫁と呼ばれる妻の方に
僕は同情してしまう。こんな夫で
大変っすね、と。

何故、鬼嫁や天然嫁は簡単にネタに
されて、鬼夫や天然夫は、ネタにさ
れないのか?なぜ笑われないのか?
女優を(劣化)と簡単に書いている奴
こそ、自分が人として劣化している
ことに一生気がつかないんだろうな。

何も変わっちゃういない。
本気で変わらないと。本気で。

テルマ&ルイーズ。
この作品の予告編も今見たら、ピントが
ズレまくっているひどい予告編だった。
当時のポスターも、ポスターに載っている
コピーもひどかった。
当時は何もわかっちゃいなかった。

まず、傑作で、そして、記念碑的な作品で、
そして、カッコいい。単純にカッコいい。

夫から家政婦扱いされている主婦を
ジーナ・デイヴィスが、
小さな町の代わり映えのしない
レストランのウエイトレスを
ナチュラルボーン・姉御、
スーザン・サランドンが演じる。

2人は楽しみにしていた旅に出る。
アメリカの広い大地と車。あぁ絵になる。
目の前には道があるだけだ。
2人を包むような、そして2人に無関心の
ような何もない道が広がる。

そこには退屈な日々も、気を使う相手も、
仕事や家事やら、馬鹿にされる日々や、
そんなものは何もない。

男がみんながみんな、銃を振りかざし、
汚い言葉で2人を罵りまくる。
この場にもし(リスベット・サランデル)
がいたら、さぞかし痛い目に合うだろう
男たち。

ハーヴェイ・カイテル演じる刑事だけが、
彼だけが、彼女たち2人に寄り添う。
この刑事が最後までいい。すごくいい。
彼の背中。2人の表情。あぁもう、
この映画のラストシーンは、
映画史の中でも語り草になっていい
ものになっている。ぜひ観て、
知ってほしいラストシーン。

そして主演の2人、スーザン・サランドン
とジーナ・デイヴィスが素晴らしい。
特にジーナ・デイヴィスの佇まいや
顔つきやキャラクターが変わってゆく様が
本当に本当に素晴らしい。



話は変わりますけど、
アベンジャーズ エンドゲーム初日。
語りたいこと、いっぱいあるだろうに、
みなさん、ネタバレに細心の注意を
していただいているようで、感謝です。
(レビューの中身は怖くてまだ読めません)
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