【あなたは誰と歳を重ねていきたいか】
監督:ニック・カサヴェテス
原作:ニコラス・スパークス
原題:『The Notebook』
原作は作者ニコラス・スパークスの妻の
祖父母の実話に基づく物語みたいです。
邦題も作品の内容が伝わって秀逸です。
主演は『ラ・ラ・ランド』で有名な
ライアン・ゴズリング。
そして、『アバウト・タイム』でも有名な
レイチェル・マクアダムス。
日本でも興業収入15億円。
恋愛映画の金字塔とも言える作品です。
*あらすじ*
物語は認知症の老婦人に老夫が
ある物語を読み聞かせるところから
始まる。
材木屋で働く貧乏な男ノア
都会育ちで裕福な家庭に生まれたアリー
身分が違う二人は
1940年夏。アメリカ南部の町で出会う。
最初はノアの一目惚れだったが、
ノアのアプローチと人柄に惹かれ、
真夜中の道路の真ん中で二人に
愛が芽生える。
お互いに運命の人と思える相手。
だが、二人には身分の格差という
高い壁があった。
二人の恋は成就するのだろうか。
*総評*
身分の格差がありながらも、
恋に落ちてしまった二人。
自分の気持ちに従うことの大切さ。
そして自分の気持ちに従わず、
無難な選択をすることで
傷ついてしまう人間がいるということ。
何が大切なことか考えさせられました。
一人の人間を命がけで愛すること。
命をかけて愛する相手がいること。
一緒にいると自分らしくいられること。
そういう関係になれる人がいれば
人生は輝くのだろう。
また、ノアが久しぶりに会った
アリーに対して言った言葉が
印象的でした。
「うまくやるのは難しい。
努力が必要だ。でも俺は努力したい。
ずっと君が欲しいから。一緒にいたいから。」
相手のために自分の考えを押し付けず
歩み寄ることが長く良い関係を築くために
大切なことなのかもしれません。
湖でボートに乗って二人で白鳥の群れのなかを
漕いでいくシーン。
真夜中の道路でビリー・ホリデイの名曲
『I'll Be Seeing You』がかかる中
踊るシーン。
美しくて素敵な映像でした。
「1つだけ他の誰にも負けなかったことがある。
1人の女性を全身全霊で愛したことだ。
私にはそれで十分だ。」