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ターミナルのぜんのレビュー・感想・評価

ターミナル(2004年製作の映画)
3.9
【置かれた場所で正直に生きる】

監督はスティーブン・スピルバーグ。
配給会社は『マダガスカル』や
『ボスベイビー』といった
アニメーション映画で有名な
ドリームワークス。

*あらすじ*

映画上でのみ実在する国"クラコウジア"から
ニューヨークに来た男ビクター。

彼が入国するタイミングで、
母国でクーデターが起こる。

不運にもパスポートが無効になり、
彼は入国も帰国もできなくなった。

「法律の隙間」に落ちてしまった彼。

警備局の主任ディクソンに説明しよう
とするが彼は英語を話すことができない。

ディクソンはビクターに対して、
乗り換えロビーにいることを許す。
こうして彼の空港での生活が始まった。

*総評*

前向きな気持ちになる映画でした。

空港で生活しなければならない。
言語が通じない。知り合いもいない。
いつ帰れるかも、今後どうなるかも
分からない。

こんな状況に陥ったら自分は
どうするだろうか。

少なくともビクターみたいには
できないだろう。

窮地と言える状況の中、
裏表がなく前向きな性格のビクターは、
英語を習得、仕事を見つけ、
恋までする。

置かれた環境に対して、
真摯に向き合うビクターに
勇気をもらいました。

本作の主人公ビクターには
モデルとなった方がいる。
パリのシャルルドゴール空港で
18年間過ごしたイラン人である。
空港って何でもあるけど、
同じ空間内で18年もなんて
自分だったら無理です(笑)

トム・ハンクス演じる
ビクターは魅力的な人物で
彼の生き方からは学べることが
多かったです。

本作で使われる英語も
比較的分かりやすいので
英語の勉強にもなります。


「人は皆、何かを待ってる。」
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