Mizuki

サイレントヒルのMizukiのネタバレレビュー・内容・結末

サイレントヒル(2006年製作の映画)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

ブラームスの孤児院に捨てられた赤ん坊の娘を養子にした家族は血の繋がりは無いが娘シャロンを我が子の様に愛してきたがシャロンが成長するにつれて奇妙な行動や言動に悩んでいた。
夜な夜なシャロンは何かに取り憑かれた様にベッドから抜け出したりサイレントヒルへ行かないとと謎の発言をするのだった。
母ローズは娘シャロンのサイレントヒルへこの不可解な言動を治すきっかけがあると夫クリストファーの反対を押切り2人で向かうのだった。

途中、ガソリンスタンドへ寄るがたまたま滞在していた白バイ隊員シビルに娘児誘拐犯と勘違いを起こし事情聴取を行う為、サイレントヒルの手前でローズの車を止めようとするがローズはシビルの忠告を無視しサイレントヒルへ突入する。
サイレントヒルでは霧と灰により視界が見づらく目の前に女性が飛び出してきた事をすぐに認知できずハンドルを力一杯回しガードレールへ激突したまま気絶してしまう。

ローズ目が覚めると助手席にシャロンの姿が無く娘をサイレントヒルで探し回るとシャロンと同じくらいの背丈をした女の子が目の前を走って行った事に気付き追いかけるが突如街に不気味なサイレンが鳴り響き辺り一帯が闇に包まれ不気味な現象に巻き込まれてしまう。


〜登場人物をまとめてみました。〜
クリスタベラ
サイレントヒルで宗教団体を取り仕切っているクリスタベラは民間人を集めて神の信仰心を与え歯向かう者には「魔女狩り」を行い、火あぶりにしてきました。そして妹のダリアが産んだ娘アレッサを魔女と虐げて火炙りにしました。

ダリア・ギレスピー
ローズがサイレントヒルに到着し娘と瓜二つのアレッサの亡霊を追いかける間に闇に飲まれクリーチャーに襲われた事から車まで戻ると街を徘徊する老婆を見つけます。
その老婆ダリア・ギレスピーは姉クリスタベラに娘アレッサを奪われて火炙りにされた悲しみから病んでしまい姉は神の信仰者の振りをした悪魔だと罵りますが宗教員がそれを許さず石を投げたり誹謗中傷な言葉を浴びされます。

アレッサ・ギレスピー
ダリアの娘で学校に通うも生徒や当時先生をしていたクリスタベラに魔女の娘と呼ばれ虐めの的にされた挙句、学校のトイレで清掃員コリンに犯され産まれた子供がシャロンでした。
後にクリスタベラが仕切る魔女裁判にかけられ火炙りにされ母ダリアが警察に通報するも皮膚が真黒に焼爛れ緊急治療室で痛みに苦しみ次第に憎しみの憎悪が増大しダークアレッサと呼ばれる悪魔と復讐と遂げる為の契約を交わしました。
ローズが見かけたシャロンと瓜二つの少女はアレッサの姿をした悪魔でアレッサの娘がシャロンの為、容姿が似ているのだとわかります。

最後のシーンでアレッサがクリスタベラや宗教員等へ復讐し無惨な死を与えた後に母ダレアに微笑む場面でなんか涙が出ました。
アレッサがローズに与える数々の苦難は実の娘を与えるに相応しいか試験をしていた事を知りニッコリ微笑むアレッサは本当は優しい方なのだと思います。
数々の狂気を生んだサイレントヒルからローズはシャロンを連れて家に帰りますが自宅についても霧が晴れず夫クリストファーが待つ次元とはまた違う世界から帰れずにいましたが夫がいつもソファにいる姿を想像してローズがニッコリ微笑み娘シャロンはまた何かに取り憑かれた様にどこかへ歩いて映画は終わります。

作品を通して人々が産んだ狂気は些細な事から起きてしまい結果、1人の家族を狂気に変えてしまいました。そして我が子を思う愛はその狂気に終焉を招く事ができた事に心温まるシーンがありました。
中々見応えのある作品で何回か見ないとわからないセリフや登場人物がいるので面白かったです
Mizuki

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