うろもとうとか

殺人の追憶のうろもとうとかのネタバレレビュー・内容・結末

殺人の追憶(2003年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

グエムルでポンジュノ監督を知って約15年
とても興味深い監督であると思いながら
何年もかけ何作か拝観している最中
パラサイトの爆発的なそれから
自らの天邪鬼な性格が邪魔をしつつ
距離をとってしまっていたけれど
やっと抑えるべきだった今作を
個人的に一番感覚が研ぎ澄まされる
"真夜中に目覚めて観ながら寝落ちしなかったら
本当に面白い映画"という自説で
見事に魅入った今作
話が進むにつれて
パクトゥマンとソテユン
同じ職業とは思えない程の2人が
絶妙なシフトを経て
最終的に一線を越える越えないの
紙一重を引き合うような
バランスになるとは
人生観、世の理、田舎の実
パラサイトの際にもSNSやらメディアで
散々伝えられていた気もするけれど
わざとらしい画にもさりげない画にも
ストーリー展開の先に込めている奥行が凄い
問題のラストシーンも
TVで軽くバラされていたけれど
最後の最後に放たれるあのタブーなカットの
重みはとんでもなかった
岩代太郎さんの音楽も相まって
エンドロールで
こういう締め付けられ方をしたのは
久方ぶりだった