FumiyaIwashina

サウンド・オブ・ミュージックのFumiyaIwashinaのレビュー・感想・評価

3.8
1930年代のオーストリア。修道女を目指すマリアは奔放な性格のため、修道院から追い出される形で7人の子どもの家庭教師になる。母が亡くなって以降、子どもたちは父親である大佐に厳しく育てられていたが、マリアは歌を通して子どもたちの瑞々しい感性を取り戻していく。
名作だけあって、ミュージカルが苦手な人間でも、長尺が全く苦に感じないほどおもしろい。誰もが聞いたことのあるような歌と、オーストリアの美しい景色や、素敵なインテリアに彩られている。
所々強引な展開や、あり得ないようなシーンもあるが、それすらもおもしろく感じてしまうような名作としての貫禄はさすが。
何よりも、子どもたちがかわいく、マリアとの交流を通して、子どもが生き生きとした表情を見せてくれるのはとても幸せだった。
後半のナチスからの圧力は「ライフ・イズ・ビューティフル」のようでもあったが、それほど重くはなっていない。