1200年代後半、オランダ冬季に凍結した湖面で球を打つ遊びの模様が描かれた絵画があって、それに「Colf」という題名がついていたらしくて、この遊びがゴルフの起源だと言われている。とネットでは書かれてあった。

現代のゴルフらしいゴルフになったのは、1900年代初めのようだから、この映画が作られた1921年は、やっとゴルフが上流階級の遊びとして広がり始めた時代なのではないだろうか。それをすぐに題材にしているのだから、彼の感性には驚いてしまう。やはり天才だろう。もちろん「紳士」を揶揄したい気持ちもあったに違いないが。

ゴルフは、自分と自然を相手にする競技だから、時に笑い転げるようなプレイが飛び出すことがある。それをどこか気取ってやり続けている自分もまた可笑しい。これをチャップリンが彼風に笑いにしたらどんなに面白いだろかと、想像するだけでワクワクする。
フォロワーさんのレビューでその作品があると知って飛びついた。

　残念ながら、「ゴルフ狂時代」は、題名がかなり盛ってあって、前半にゴルフで楽しませてくれはするが、題名のようにたっぷりということではなかった。それでも想像していた楽しさは十分描いてあった。

当時はまだティーもない時代、砂を盛ってティー代わりにしているし、グリーンも見えないし、フェアウェイもない。おそらくはクラブの本数もはっきり決まっていなかったのではないだろうか。
しかし黎明期のゴルフが観れる貴重な映像であることは間違いない。

もちろん映画は、紳士と放浪者チャップリン二役、そっくりさんの入れ替わりに、たっぷり笑わせてもらった。
これはシェークスピアの時代から引き継がれてきた定番の笑いだ。わかっていても笑ってしまう。

上流階級だけが夢中になっている新鋭スポーツのゴルフと伝統の笑いの組み合わせ、チャップリンの立ち位置がわかるような気がした。

• #y2024

記録だけ。
邦題で「〜狂」というのが多いですね。そこまでゴルフに夢中、とまでは思わなかったですが、ゴルフの打ち方は面白かったです。他の短編と同じく普通といったところ。もしかしたら若干飽きてきてるのかもしれません（笑）

• #tmy整理チャップリン
• #tmy整理映画黎明期
• #100分以下

チャップリンが金持ちと浮浪者の1人2役を演じたショートコメディ。

設定含め、わりかしコメディに振り切った初期のチャップリンらしさ全開の作風。古き良きドタバタ勘違いコメディの原型のような感じで、最後まで興味深く見れた。

とはいえ、この頃のチャップリンはお気楽に見るのが正解ですね。