特濃ミルク

続・激突!/カージャックの特濃ミルクのネタバレレビュー・内容・結末

続・激突!/カージャック(1974年製作の映画)
2.1

このレビューはネタバレを含みます

 スピルバーグの劇場デビュー作。タイトルからすると「激突!」の続編という事で、いつ運転手の顔を隠した大型トレーラーが参戦してくるのかなと思ってたけれど結局現れず。どうやらこれはタイトル(邦題)詐欺で、両作品における話の繋がりは全く無いみたいだ。だからそこまでスリリングな展開には期待せず、アホ夫婦のコメディを優しく見守る気持ちで見た方がいいのだろう。
 ストーリー展開に関しては典型的なアメリカンニューシネマという感じだ。(悪人が派手に暴れ回って、それが民衆に支持されたりして加熱するけど、最期はやはり組織に追い詰められて死あるのみ。)
 アメリカンニューシネマの一角に対してこれを言っちゃあ元も子もないかもしれないが、そもそも主人公たちが何の面白味のない卑小な悪人どもであり、こんな奴らに子どもの保育を任せられないとした福祉局の判断が正しいと個人的には思うので終始応援する気にはなれず、そのせいでストーリーにもノれなかった。挙げ句の果てにルージーンがヒステリックに喚き出す終盤においては一気に嫌いになった。なんなのこいつら。カリスマ性のない悪役主人公に対してはただ単に腹立つだけなんだよ。
 スピルバーグのデビュー作という付加価値がなければもっと全体の評価も低いと思う。まあアクションは良かった。アクションは。
 
特濃ミルク

特濃ミルク