みちろう

シコふんじゃった。のみちろうのレビュー・感想・評価

シコふんじゃった。(1991年製作の映画)
4.2
相撲コメディ

教立大学の廃部寸前の相撲部を救うため数合わせで集められた学生たち。初めはやる気もなく全く未経験なメンバーが負ける悔しさを知って強くなって行く。

ありきたりで先が読める王道ストーリー(しかも邦画)なのに全然退屈しなくて普通に面白い。体型性格バラバラの個性的な部員たちが活かされていて、時折挟まれるお笑い要素が良いクッションとして機能してる。全体的にバランスが良い。特に竹中直人がマジで面白くてこの人がいるかいないかでだいぶ違ってくる。

男装させた女子部員を試合に出したり女性マネージャーが土俵で四股を踏んだり何気に女性を禁じる相撲文化に切り込んだ描写があったのが驚き。こういうのをさりげなく入れてくるのがカッコいいし今の時代に観ると称賛したくなる。

今の邦画と違って余計な演出が無いシンプルな作りがとても良かった反面、セリフ棒読みや時折謎にカメラに向かって話すシーンなど不自然な所もあって技術面では劣った感じはした。

サンクチュアリと比べたら内容はお遊びレベルだけどこっちの方が面白い/かつては存在した90年代の日本の雰囲気ムンムン/弟役の棒読みで仮面ライダーの動画を思い出す/竹中直人が便所で泣く所が1番感動
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