単純に怖くない。画の階調が狂っているせいですべてがシュールに見える。
一人目の犠牲者の死に方がトラックに轢かれるという物のため、結果的に無関係なトラックのドライバーにとっても呪い発動してしまい呪いとして成立してない。さらに主人公は口から怪音波をだして貞子というか、なんかわけわからないモンスターと戦うしシュールとしか言い様がない。
森崎が亡くなった時のクラスメイトの嘘泣きコンテストは、嘘泣きもろくに出来ないのかというレベル出し、田山涼成と石原さとみ以外の役者の演技が軒並み大根。田山涼成と高橋努演じる刑事はひたすら説明ゼリフを続ける。というか基本的に登場人物が全員説明台詞状態になっている。
この映画の基本的な構成要素がほぼポンコツで作られているのは当然問題ではあるのだけど、それ以上に問題なのは作り手の観客に対する恐怖アプローチが、すべて驚かせであって本来のリングシリーズが持っていた不気味さやサスペンス的な不安感は皆無な部分だ。
もはや呪いは関係ないレベルだし、ココまで来るとリングじゃなくてバイオハザードというレベルになっている。しかも主人公なんで助かったのか良くわからない。
橋本愛が石原さとみになるのも違和感というか顔の系統が違いすぎるきがうするし。榎木の件はどうなったのか?とか回収されてない話が多い。
原作は鈴木光司のエスで、原作自体はリングシリーズと繋がっているが、この映画は設定以外大幅改変しているので、鈴木光司はよくOK出したなと感心してしまう。