ねまる

ゲキ×シネ「髑髏城の七人〜アカドクロ」のねまるのレビュー・感想・評価

3.8
1997年版のこと。

20年経ったものを観た『髑髏城の七人』はとっても素晴らしいのだけど、
1997年版とここまで変わっていないんだということに驚いた。

大好きでかっこいい決め台詞の数々はこの時点から存在していて、
人々の心を動かす熱い展開は全く変わっていなかった。
中島さん天才だな。

初めて観た、古田新太が演じる捨之助は本当にかっこいい。
古田新太をかっこいいと思う日が来るなんて(笑)
花の小栗旬の座長力と、鳥の阿部サダヲのコメディ力と、風の松山ケンイチのリアコ力が上手くミックスされてる感じ。
(月、未見)

あとね、兵庫。じゅんさんの。
これは誰も敵わない。最高にかっこいい兵庫だと思うよ。

兵庫の好きなセリフといえば、
「お前が雑魚だと思っている連中の力、みせてやろうじゃねぇか」
ってやつで。

結局のところ兵庫は
自分の弱さを認めていて、でも、
ただ殴る、気持ちで殴るということだけで、
何とかなると一本気に思っている男。

本作の主人公は捨之助。
一本気なバカだというには少々過去が重過ぎるし、影が付きまとっている。

一人一人が色濃く描かれたこの作品で、
こんなにもまっすぐで純粋な男はいない。

そのバカなところと、かっこよいところがじゅんさんの兵庫は完璧だったんだ。

あとは、やはりみなボケる。
あの鳥ですら、蘭兵衛と極楽大夫はコメディな部分にはほとんど関与しなくて。
(特に蘭)

だけど、粟根蘭は普通にボケに参加するし、もうコロ助くんもって自らボケにいっているし、聖子大夫はもちろんボケる。

それに一番びっくりしたかなぁ。

時代を重ねるものって素晴らしいね。
ねまる

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