イライライジャ

ロバと王女のイライライジャのネタバレレビュー・内容・結末

ロバと王女(1970年製作の映画)
3.6

このレビューはネタバレを含みます

『ロバと皮』という童話が原作。
ストーリーはそのままで、ジャックドゥミの手によって煌びやかで可愛らしい世界観となっている。ミシェルルグランの素晴らしい楽曲も相まり、乙女心が掴まれて日々の疲れが浄化するほど映像美に癒される。

娘(王女)と結婚を決意する父(王)という設定はすこぶる気持ち悪いが、王女も父が無理すぎてロバの皮を被り逃亡。
醜女として迫害されるも、小屋でドレス姿になっていた王女に、王女と知らず恋する王子様。
好きすぎて体調不良になる。
王女も王女で、相手が王子ってだけで顔も知らずに恋をする。
極めて浅はかな奴らだが、童話なので仕方ない。
王女は手作りケーキのなかに指輪を入れる不衛生アプローチをかけるが、王子は何を思ったか国中の女を集めて指輪がピッタリハマる女と結婚すると言い出す。
家知ってるなら直接行けと心底思うが、童話なので仕方ない。

体調不良だったくせに、結構な尺を使って王子自ら国中の女に指輪をハメていくが、誰の指にも入らない。
そして最後にやってきた臭くて汚いロバの皮を被った女がやってくる。
周りの女たちに「くさい」と罵られるも、もちろん指にハマり、秒速で美しい姿に変身。
驚愕の女たち。
女たちへの回りくどい嫌がらせなのかってほどのスピード婚。
お互い顔で惹かれ合ったものの、愛が冷めることなく幸せになるのであった。

ストーリーはどうなのかって部分が多いけど、評判通り美術も音楽も素敵な映画だった。