Steven Spielberg監督作によるIndiana Jones series第一作。
原案にGeorge LucasとPhilip Kaufman。
脚本にLawrence Kasdan。
昔から何回も何回も吹き替え版がテレビで放送されていたが、ノーカットのオリジナル版を見たのは初めて。
先ずインディアナ・ジョーンズと発音しているので、違和感が凄い。これまでインディ・ジョーンズでやらせてもらってきたので耳馴染みしない。
なんで最初から日本はインディアナにしなかったのか…インディアナって少し言いにくいから、インディに改変は日本おいては大正解だったのかもしれない。
しかし。物語は驚くほどのご都合主義。これは子供騙しとしか思えない。オトナは馬鹿馬鹿しくて見てられないのでは?当時のオトナたちは我慢して見てたのかな…と思うと同情してしまう。
すべてかインディの都合よく進む。アークも意外とあっさり見つけるし…これが何千年もの間、人々が探してた秘宝なのか?ただ蛇が大量にいるだけで、特に何も仕掛けもないし…
前半の洞窟には仕掛けがあったんだから、ここでも作るべきじゃないの?考古学者ならではの、推理なり考察なりが何ひとつないけど…
ただ光が照らされたところを掘っただけだし…そこには仕掛けもないし…ただ単にメダル持ってればいいという…
そもそも、あれだけのひとで、人海戦術で発掘作業をしていたら、メダルなんかなくても、そのうち掘り当てられたんちゃう?インディーが見つけた場所なんて、目と鼻の先やん。
東映の鉄砲音のようなオモチャの音だし、殴るアクションも下手すぎる。パンチが当たる音も…ひどい。
考古学者というよりも普通に喧嘩の強いオジサン。
ナチスマークの入った飛行機。
インディ
「あれに積み込む気だ。その前にもぐりこもう」
と言って、飛行機の上と下での殴り合いのアクションを始めるのだが…
どう考えても、この飛行機には積み込むスペースないんだけど…操縦席と機関銃のスペースしかありませんよね?どこに積み込もうとしてるんですか?飛行機の選択ミス。もしくは脚本を変えなくちゃダメでしょ?!なんでゴーだしてんの?
Karen Allen演じるマリオンが操縦席に入ると、なぜか中から開かない!と騒ぐ。いや中から開けられるでしょ?なんで開かないの?
操縦席と機関銃のスペースって、中で繋がってるようなのだが、機関銃の方に外に出れる空間めっちゃあるけど…機関銃を左右に振るほどのスペースがあるんだから、そこから出れそうなんだけど…
トレジャーファンタジーってことで全部片付ければいいんだけども…
飛行機の次はトラック…
馬で、いとも簡単に追いつくインディ。
そして、いともたやすくお目当てのトラックの奪還に成功する。
トラックと馬が並走してるのに、サイドミラーを全く確認してないのか?インディが運転席まで乗り込まれるまで全く気づかない。気づいてないフリなのか…
そしてクソ弱い。呆気なく運転席から投げ飛ばされハイジャックされる。この時、奪ったトラックの荷台には敵兵が乗っているのにコイツらは一切何もしない。なんで?
後ろの車を崖に落としたところで、ようやく荷台の奴らが行動開始。遅くねぇ?並行してやれよ!
で、前の車はなんでずっと前を走ってんの?
横にズレて、後ろに回り込む工夫とかなんかないの?ただ前を走ってるだけじゃ芸がないだろ?
全部の駒が倒れたら、ようやく前の車は並走してぶつかり出す…
だから!いっぺんに全部やんなよ…
○船室
二人っきりになるインディとマリオン。
傷の手当をするマリオン、痛がるインディ。痛くないのはどこ?肘を指すインディ。すると肘にキスするマリオン。今度はおでこを指す。おでこにキス。瞼を指す、瞼にキス。唇を指す、唇にキス…おいおい子供かッ!!
子供のような手法でキスをするインディ。その甘え方…ほんとに幼子のよう…赤ちゃんプレイ?
さすが童貞こじらせオタク男子スピルバーグ!
しかもキスしたそばから眠りだすインディ。
そりゃないんじゃない?!
○海の上(朝)
船が止まったから様子を見るとインディ。
機関室に行くと、厄介な客だと船長。
目の前に潜水艦が浮上している。
船長
「君と女は船倉に隠れろ。さぁ早く」
と言った次の瞬間には、もう女が敵兵に捕まっている。イヤイヤイヤ…その前のカットでは、まだ潜水艦から小舟で向かってきてたやん。
それが次のカットでもう女を捕まえてるって…
いくらなんでも早すぎるだろ?よく一発で女の部屋を当てられたな?船の大きさからしても、小舟の方に、こちら側からロープ降ろさない限り、乗り込むことさえできないのでは?
どちらにせよ機関室から走っていけばインディの方が早く部屋に戻れる距離感だと思うけど。
そんで、潜水艦に泳いで乗り移るインディ。
えと…その潜水艦は潜らないんですか?インディは、ずっと上にいたの?
ナチスがいる時代…
なぜこの時代設定を選んだのかもよくわらかん。あまりナチスである必要性を感じない。
どこかの島のナチスの基地。
なぜかドックに着岸する前に、すでに上陸を終えて身を潜めるインディー。どうやってあなたはそこまで来たのですか?
めっちゃ見張りの兵隊いるんですけど…
なんなの?!この茶番は…
ナチスの兵隊の服を纏って潜入。
岩山を行進するナチ兵。その最後尾を歩くインディ。潜入でも何でもない。ただくっついて歩いてるだけ。最後尾のやつは何も気づかないってどんだけアホなの?
さらに、その列を抜け出して、ロケットランチャーを担いで、崖の上から姿を現すインディ。え…と、ドラえもんの四次元ポケットから出したんですか?そのロケットランチャーは…
列から抜ける時に荷物置き場のようなのが沢山並んでいたから、そこから盗んだということなんだろうけど…それが武器置き場だとしてもだよ、そもそもこんな岩山の道中に、なぜ武器を置くの?こんな道中に置かないでしょ?普通に考えて…
まぁそこは譲ったとしても、なぜロケットランチャーを担いで無策で、出ていったの?
インディ
「そいつをぶっとばす。彼女を返してくれればそれでいい!」
兵隊
「断れば?」
インディ
「総統の土産が吹っ飛ぶ」
ライバルらしき男
「さぁ撃て。天まで吹っ飛ばせ!君は考古学者
に身を捧げてきた。君だって中身を見たいだろ?」
大した説得でもないのに、これでロケットランチャーを下ろすインディ。はぁ?はぁ?オメェは何しにここに出てきたんだよ?何がしたいの?
馬鹿なの?頭悪いだろ?考古学者?
さらに、ロケットランチャーを肩から下ろした瞬間に背後からナチ兵がすぐさま現れる!
おいおいウソだろ?!
無理だって!その距離感!ワープしない限り無理だろーが!
崖の上から兵隊全員を見下ろせる位置にいたんだよ?!なんでクソみたいな説得した瞬間に背後に回れるんだよ!
映像的なウソをつきすぎてるよ!そんなあからさまなウソをついたら全てが台無しになってしまう。
カットが代わり…
○ユダヤの儀式
なぜ櫃を開けるのに儀式が必要なのか全く説明がない。普通に開けたらええんちゃうの?ダメなの?
で、あのライバル男は散々っぱら女を自分のものに欲しがっていたのに、なぜか次のカットでは、インディと女を一緒に拘束している。
なんで?君のモノにしときなさいよ!なんで、自分の横に置いておかないの?なんでインディと一緒にいさせんの?欲しかったんちゃうんか?
こんな子供騙しだったっけか?子供の時以来に見たけど、かなりゲンナリする。印象最悪…
蓋を開けると砂?すると砂が光りだして、Ghostみたいなのが出てくる。インディはマリオンに目を開けるな!何があっても見るな!と指示…
あのー見なければ助かるって、どこで習ったんですか?どこかにそんなの書いてありましたっけ?
何千年も、前のですよね?見なければ助かるってなんで、そんなことわかったんです?当てずっぽう?
しかも、そのGhostだか火の玉なのか、よくわからんモノがナチ兵を駆逐、一掃すると、自らで蓋を閉める。これもよくわからないのだが…
すると、目を瞑っていたインディーとマリオンは案の定助かる。なぜかは知らんが…すると拘束具もなぜかなくなっているという摩訶不思議なアドベンチャー。
抱き合うふたり。なんやねん…
○会議室
アメリカ?に戻ったインディ。
お偉方との会議。
誰?1
「あの櫃の恐るべき力を解明せねば」
誰?2
「お二人とも、そのことはご心配なく。すでに専門家が手をつけている」
インディ
「誰です?」
誰2
「トップの連中だ」
イヤイヤイヤ…
そのトップの専門家がインディだったんちゃうの?他にもいるの?嘘でしょ?!なんなん?
インディ
「宝物の価値を知らん」
マリオン
「私の宝はあなたよ。さあ一杯おごるわ。飲みましょ?いいわね…」
腕を差し出すインディ。腕を組むマリオン。
二人で階段を下りる。
アークは"極秘 開封を禁ず"というワイン箱みたいな木箱に納められ、似たような箱が滅茶苦茶あるどデカイ倉庫にしまわれる。エンド。
はぁ?
これもよく分からん…
終わり方も下手くそじゃね?
キレなさすぎ…