モモモ

赤い影のモモモのレビュー・感想・評価

赤い影(1973年製作の映画)
4.3
ラスト5分で全てを回収する「オチが良ければ全て良い」映画の金字塔の1つ。
娘を水死で失った主人公。後に訪れたヴェニスで亡き娘のような「赤い服の少女」と霊感を持つ(と主張する)盲目の老女に出会うが…。
冒頭からここぞで(濡れ場はここぞじゃないかもしれないが)魅せるカットバックが「映像としてカッコいい」「編集として気持ち良い」のだが、実はここに大オチと全ての答え合わせが詰まっているのだから堪らない。
「教会の写真に映る赤い女」と「帰った筈の妻が何故かいる」が冒頭の書籍で既に暗示されているんですよね…いやぁ、これは気持ち良い映画ですよ。虚しい終わり方ではあるんですが。
老女に対するミスリードが作用する事で産まれるミステリーと、怒涛のラスト。
日本でのUHDの発売はいつでしょうか…。
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