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鳩のmingoのレビュー・感想・評価

(1952年製作の映画)
4.1
生誕100周年神保町で今度かかる偉大な映画作家野村芳太郎のデビュー作とだけあって重要度はかなり高い。黒澤明から「日本一の助監督」と評価されたのに良作傑作のほとんどがディスク化されてないのには驚くばかりである。小林正樹のデビュー作「息子の青春」との二本立ては上半期ベストプログラムなくらいたまらなかった。主人公石濱朗の鳩への愛情と責任感、級友との友情、父有島一郎とのふれあいが爽やかに描かれる、眩しさ全開の青春ドラマ。とっても好きな一本になった

以下トークショーメモ
石濱朗さんトークショー。52年の映画出来てから2回目。「息子の青春」当時17歳。映画どこいっても満員で良い映画をつくろうという流れがあった、監督も役者も育てたいという。「波」という佐分利さんと淡島千景さんの2人が主演で撮った記憶がある。小林と野村の両監督は精一杯自由にやらせてくれた。木下作品でデビュー「少年期」も同じで自由にさせてくれた。飯田橋の行政中学から在籍、16歳、大船松竹で1500人の公募の中から唯一選ばれた。その少年期のチーフ助監督が小林正樹でサイダーとかをよくご馳走になっていた。野村の撮ったあと木下監督に黒澤の七人の侍の7人目をお願いされたが長引くしやはり学校は出ておいたほうがいい。今しか無理だよ頼むと言われたのが「まごころ」。何本かやって「伊豆の踊り子」に出た1番好きな映画。美空ひばりの恋人とは言われたが実際はどうだったのかと言われたが昔ですからねえとはぐらかしてきた笑
小林正樹「この広い空のどこかに」も好きな一本。切腹は小林さんに音楽入れようとしたけどなしにしたと言われてよしっと思った。
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